あれから20年。月日の経つのは早いものだ。わたしがNYに旅したのが4年前。その時あの場所で撮った写真を見るたびに、TVの映像でその悲惨な光景を見ることしか出来なかったなんとも言えない無力さが思い出される。
今、あの場所には違うビルが建っている。でもこのビルを見上げたら自分の心の奥底まで見透かされてしまいそうな、、、それぐらい透明で青い空が広がっていた。
剥き出しの鉄骨を下から見上げる。どれほどたかいたかいところからあの鉄の塊が突っ込んできたのだろう。
そして下を見下ろせば辛うじて残った鉄の柱が。
忘れてはいけないことがある。これはドラマのワンシーンなんかじゃない紛れもなく現実に起きた出来事。
しかしいつ自分自身にもこんな瞬間がくるのか分からないのである。
このテロで犠牲になった皆さんがいまは安らかな気持ちで眠っていると信じて。
憎しみからは何も生まれない。ひとりひとりが他者への配慮や尊敬の念を持ち続けられる日が来ることを願って。
今日は言葉にならない言葉を噛み締めて静かに祈りたいと思う。
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