三軒茶屋へ
かなり久しぶりに、ママ友と三軒茶屋へ。
お目当ては、世田谷パブリックシアターで上演中のコチラの公演だ。

これ、天海祐希さん出演舞台ということでチケット争奪戦が凄まじく…半ば諦めていたのだが、まさかのまさか…東京の千穐楽を引き当ててしまった╰(*´︶`*)╯♡
これは、“人の不幸は蜜の味“な方には、メシマズな展開よね。相変わらず持ってるきょうさん(* ´艸`)
この前、YouTubeのおすすめ動画に、あの“ひろゆきさん“の『幸せな人は身を潜める』なんてタイトルがあがっていた。動画そのものをみることはなかったが、このフレーズ、なかなか言い得て妙である。
過日、とあるブログのコメント欄でこんなやり取りをみかけた。
A: …ブログで喧嘩しあってるのとか好物だったりするワタシ^^;
B: 実はわたしも大好物(笑)
どんなに表面だけ取り繕うとも、一定数こういう人っているよね。きっとその人たちにとって、“他人の不幸こそが最大の娯楽“なのね。だから、こんな“火事場見物人“たちから自分を守るためには、見えるところでは不幸をばら撒いて、本体はそしらぬ顔で“本当の幸福“を楽しめばいいってことよ(笑)
おっと話が激しく脱線してるので、“幸せな話“に戻るとしようか。
チケットが当たった直後、観劇前の食事についてひとつ考えていたことがあった。きょうさんちから、三軒茶屋に行く場合、湘南新宿ラインで渋谷、そこで田園都市線に乗り換えて行くのが一般的。なので渋谷で食事をしてから三茶に行こうと思っていた。だが、開演時間を再度確認すると、渋谷で食事してからだとちょっとスケジュール的に厳しそうだったので、三茶でブランチしてからパブリックシアターで観劇することに。
titoten
そこで今回伺ったのが三茶のtitoten。こちらは、モーニング&ブランチとアペロ(夕食前に楽しむワインや軽食)の専門店。今回は、色とりどりのおかずを散りばめた、モーニングプレートを目当てにお邪魔してみた。

席に着くとまず、1冊の文庫本を渡され、本を開くと、しおりのようにメニューが挿まれている。
これは、古本好きのオーナーが、時折購入した古本の中に手書きのメモなどが挿まっていたことから思いついたアイデアなんだとか。
ページをめくるワクワク感があって素敵だ。
わたしたちが渡された文庫本は、世界初の五大陸最高峰登頂者である”植村直己”の自伝「青春を山に賭けて」だった。

植村氏は、こう言っている。
高い山に登ったからすごいとか、偉いとかいう考え方にはなれない。山登りを優劣でみてはいけないと思う。要は、どんな小さなハイキング的な山であっても、登る人自身が登り終えた後も深く心に残る登山が本当だと思う。
確かに、わたしも数えるほどしか山に登ったことがないが、山は人の為に登るのではなく、自分の為に登るもの。世界遺産だからとか、高さや難易度などという客観的な格付けや、他人の評価ではなく、どんなに小さな山だとしても自分にとってどんな意味があったのかが大切だということだろうか。
そしてそれは山に限ったことではなく、人生においても同様のことがいえるのではないだろうか。ブログネタとしては地味だとかつまらないとかそういう理由で、その時出来ることをやらずに、ひたすら映えることだけを求め、追い立てられるように暮らしていることが本当に自分を生きてると言えるのだろうか。
それだけではない。日々誠実に生きている庶民を嘲笑うかのような言動に終始する声の大きな人に、阿ったり持て囃したりすることでしか自分の居場所を見つけられない太鼓持ちのなんと多いことか。などと考えているうちに、プレートが出来上がってきた。
ウフマヨ、ジャンボンブラン、キャロットラペなど、手は込んでいるが、シンプルで素材感の際立つ見た目も可愛いらしいプレート。ジャンボンブランをバケットにウフマヨと一緒に乗せて食べるも良し。

セットのバゲットは、少し前まで現在店舗移転の為休業中のチェスト船堀製だったらしいが今はどうなのか聞きそびれた。いずれにしてもこのハード系のバゲットたちもそれぞれ種類が違っていて、種類の違う自家製ジャムにつけても、どれも美味しかった。この日は、ピスタチオ好きなママ友が歓喜するほどに美味しいピスタチオ入りや、ミックスベリー系、さつまいもや柑橘系のジャムなど市販のジャムとは完璧に一線を画した拘りぶりであった。

そしてわたしは芍薬の花とローズヒップ茶をいただいた。きょうさん、ローズヒップ茶は割と好きでよく飲んでいるが、芍薬の花とのミックスは初めてだった。芍薬は毎年5月に大きな花を咲かせる宿年草(多年草)の花。芍薬の根っこは漢方薬などにも使われ、筋肉のこりや腹痛などにも効果があることで知られている。そんな芍薬には100を超えるたくさんの種類があるらしい。切花にも向いており、その大きなお花は母の日のプレゼントとしても大変人気があるそう。
芍薬はその豪華さから、「立てば芍薬」と、美しい女性を言い表す言葉としても有名。

で今、ふと思い出したのだが、娘②の同級生の女子がお花畑で撮った画像をInstagramにアップしているのをみたある中国人留学生が、『なんとお美しい!!立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花に負けないぐらいあなたは美しいです』なんてコメントしているのを見て目眩がしたことをΣ(゚д゚lll)
あばたもえくぼとは言うけれど、いくらなんでも、その普通顔の女子に、その諺を当てはめるのはいささか無理がありすぎるのでは?と思ったのよね。
ところで、芍薬と牡丹は、同じボタン科ボタン属に属する植物だが、いくつかの違いがある。主な違いは、葉の形、花の咲く時期、花の散り方、幹の形など。芍薬は葉に艶があり、切れ込みがないのに対し、牡丹は葉に艶がなく、切れ込みがある。芍薬は初夏に咲き、牡丹は晩春に咲く。芍薬は花ごと落ち、牡丹は花びらが一枚ずつ散る。さらに、シャクヤクは草本で、牡丹は木本となる。
やだーちょっとのつもりがダラダラと長くなってしまったわ。このあと、隣のカフェに移動して食後のデザートを食べたり、まだまだいろいろあったので、それはまた後編で。
千穐楽でサプライズ
さて公演の模様は、また後編でお伝えしようと思うが、千穐楽ならでは?の嬉しいサプライズがあった。2回目のカテコのあとに、この舞台の脚本と演出を手掛けた、倉持裕さんが登場、「これからも続けていきたい」宣言、そして主演の鎌塚氏こと三宅さんが「幸せな気持ちでいっぱい」と応えていて、わたしたち観客も幸せ気分に包まれた。最後に会場みんなで「二つだ!」で締められたのが最高だった。
それからあまりネタバレはしたくないが、天海さんメインボーカルで、ユーミンの守ってあげたいをフリ付きで観ることが出来たので、これまた眼福であった。
このお芝居、主演は三宅氏なのだが、やはり天海さんのオーラが異次元すぎて、どうしても主役と勘違いしてしまいそうになるのだけが困ったかな(笑)
そう、天海さんこそ、『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』が相応しいお方だ。映像でも十分お綺麗だが、舞台で歌って踊って演技する姿が一番お美しい・:*+.\(( °ω° ))/.:+
このお姿を…他人の喧嘩が大好物なんて言ってる人に一度お見せしたいぐらいだ。
わたしの目や耳や心は、花のように美しい世界で満たされたいのであって、“嘘つきのいい訳“なんて、ホントどうでもいいと思っている。

ちなみに公園の花は勝手に咲くことはない。専門のガーデナーさんたちが、適切な時期に、剪定や消毒、施肥をしているからこそ、毎年同じようにそこに在るのだが。まあ、まともなお世話もせず、花を枯らせてしまう人たちには分かるまい(* ´艸`)
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