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音楽の都で…

〇〇さんのヨーロッパ(ドイツ・チェコ・オーストリア)旅行の件。

ヨーロッパの旅4日目は午後からオプショナルツアー。
夜もオプションで宮殿コンサート鑑賞と夕食の予定だったけれど参加条件が10人以上ってことで、そもそもメンバーが7人なのでこれは中止。
皆楽しみにしていたみたいだけれど、実は心の中でちょっと喜んだ。クラッシックコンサート、〇〇には絶対つまんない、寝るよ?

ひぇー音楽の都・ウィーンでクラッシックコンサートが観れなくて喜ぶ人って、めちゃくちゃ少数派じゃない?∑(゚Д゚)

たまにお芝居を観に行った時に、いかにも無理矢理奥さんに連れてこられたみたいなおっさんが、途中からいびきかいて寝てるなんて笑えない光景を見かけることがあるけど、そんな感じなのかしら?このケースは、男女逆転だけど(笑)

でもでも、〇〇さん思い出してよΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

何か今回は海外だったんだよね。
年齢差10歳近くの夫、体力の衰えが顕著になりそろそろ海外旅行も無理になるのではないかと焦ったらしい。
彼はクラッシック音楽が好きでドイツ、オーストリアが好きなんだけれど、〇〇はヨーロッパ志向皆無なんだよなぁ、あんま気乗りしない。
でも前期高齢者一人で行かせるのは心配だから付き合って行くさね。

夫さんってクラッシック音楽が好きなんでしょ?で、〇〇さんはあまり気乗りしないのに付き添って行っただけなのに、旅行記見る限りだと〇〇さんの嗜好思いっきり優先じゃない?

ま、仮にだけど、わたしがもし夫とウィーンに行くことがあったら、彼もクラッシック音楽好きなんで、OPの催行が中止になると知ったら、世界三大オペラ劇場のひとつのウィーン国立歌劇場でオペラが上演されているか確認して、フリータイムの時間はそういうことに費やしたいかな。

だって〇〇さん、もう朝食ビュッフェのハムやソーセージやチーズも飽き飽きしてるし、スイーツは甘すぎてお口に合わないっていうし、ビールはぬるくて美味しくないって散々言ってるし、街中のスーパーはつまんないんでしょ。しかも、旧市街は馬糞のニオイが臭いんでしょ。もう夏場だから最悪じゃないですか。

そんなところで散策もままならないなら、オペラでも観て(たとえ寝てしまったとしても)夫さんが楽しんだら御の字なんじゃないですかね。

なーんてことを、わたしは思った(^^)

あとこの件もなかなか独特よね。

朝から強い日差しに焦がされながら向かったのはシェーンブルン宮殿。
そういやさ、今治にある焼肉晩餐館 日本食研シェーンブルン宮殿工場とベルヴェデーレ宮殿を模したKO宮殿工場に行ってみたいよねー。
本物のシェーンブルン宮殿はハプスブルク家が避暑地として使っていた宮殿。焼肉のたれの工場はもちろんない。
夏にしか使わないのに豪華絢爛金ぴかだった。

何事も、本家を知ってこそじゃないかしら?ちなみにこの「行ってみたいよねー」ってのは、読者さんに同意を求めているのかもしれないけど、わたしは、やっぱりレプリカより本物を先に見たいかも。

まあそうは言っても、きっと〇〇さんの熱心な信者さんたちは「日本食研シェーンブルン宮殿工場とKO宮殿工場に行ってみたーい\(^^)/」って女王さまのご機嫌取りかしらねぇ(* ´艸`)

まあね。シェーンブルン宮殿だって元々はヴェルサイユ宮殿に倣って外観はバロック様式で室内装飾はロココ調で設えられてるし。

ヴェルサイユ宮殿はバロック建築の代表的な作品

旧市街の中心にあるシュテファン大聖堂、中ではゆらゆらろうそくの火が揺れ祈りを捧げる人々がいた。
ゴシック様式のウイーンのシンボルともいえる教会。
旅の間何度もゴシック建築、ロマネスク建築、バロック建築とか説明を受けたんだけれどさっぱり違いを覚えていないなぁ。

ふむふむ。年代からいうと、ロマネスク建築が、9〜12世紀。古代ローマ様式を基調とする。半円形のアーチと簡素なヴォールトが特徴。代表的な建造物として、スペインのサンティアゴデコンポステーラ大聖堂が挙げられる。

Santiago de Compostela Cathedral and rooftops, Santiago de Compostela, A Coruna, Galicia, Spain

ゴシック建築は、12〜15世紀。垂直性が高い。尖塔、尖頭アーチ、バラ窓、入り組んだヴォールトが特徴。その代表格と言えば、ドイツのケルン大聖堂、フランスのサント・シャペル教会など。個人的にサント・シャペルのステンドグラスは一生に一度は観ていただきたいもののひとつだ。

サント・シャペル教会

旅は人それぞれであるから、これが正解というものはないだろう。

しかし訪れた土地それぞれに特色がある訳だから、まずは、そこでしか観ることの出来ない建物や景色、音楽や絵画など、沢山のホンモノを自分の目で観て体感したほうが有意義だと思う。

食に関して言えば、〇〇さんの住む北海道と同じような豊かさは望むべきもないだろう。しかし、ヨーロッパには、北海道がどう逆立ちしても敵わない「芸術や歴史の重さ」がある。

そして、〇〇さん自身も仰っていたではないですか?「みんな違ってみんないい」と。

逆に世界中どこに行っても、日本と同じような国ばかりだったら、何の面白味もないんじゃないかしら。言葉も通じない、何かしらトラブルがあるのが当たり前と最初から期待などしなければ、少しでも期待以上のことがあればとても嬉しく感じることもあるだろう。

申し訳ないが…〇〇さんの旅行記を読んでも、否定ばかりが先行して、その土地の素晴らしいところが全然見えてこない。

せっかく『音楽の都』に来てるのに、頭から「クラッシック音楽がつまんない」って決めつけてる人に、一体どんな言葉をかけたらいいのか、わたしには分からない。

かの夏目漱石は、『草枕』でこんなことを言っている。

山路やまみちを登りながら、こう考えた。
 に働けばかどが立つ。じょうさおさせば流される。意地をとおせば窮屈きゅうくつだ。とかくに人の世は住みにくい。
 住みにくさがこうじると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいとさとった時、詩が生れて、が出来る。
 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りょうどなりにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
 越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容くつろげて、つかの命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命がくだる。あらゆる芸術の士は人の世を長閑のどかにし、人の心を豊かにするがゆえたっとい。

人は誰しも何時も、何かしらの“不自由さ“を感じて生きているものだと思う。しかし、その“不自由“と感じる心となんとか折り合いをつけるために、人の心を癒したり豊かにしたりする“芸術“が存在するのではないか。

そういう意味でいうと、〇〇さんって、常に何かに飢え渇いているようにも見えて…そんなに頑張らなくてもいいんじゃない?と言ってあげたいような気持ちになる時もある。

『凄いな美しいな』って素直に言ったら負けなのかしらね。

世界三大オペラ劇場…って諸説あるのだが、わたしは、ミラノの『スカラ座』とパリの『ガルニエ宮』の見学をしたことがある。

スカラ座

ただパリのガルニエ宮に関してはただのオペラハウスという枠を超えて、ネオバロック建築の極致ともいうべき目も眩むようなあまりの美しさに一瞬言葉を失うぐらいの衝撃を受けた。

パリ・ガルニエ宮(オペラ座)

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