Oさんが辞任した。彼の楽曲も開会式から外されることになった。こんな直前のドタバタで一番の被害者は現場の人たちなのは目に見えているが、それってどの世界でもそんなものよね。
本当に問題なのはOさんを選んだ組織委員会よね。当初開会式は、野村萬斎さんが総合統括で、MIKIKOさんや、椎名林檎さんなど名だたる方々が担当していた。その企画はIOCなどからも相当高い評価を受けていたという。
しかし、その方々がいつの間にかさしたる説明もないままにメンバーから離脱し、渡辺直美さん起用の件で物議を醸した元○通の人は辞任に追い込まれ、そのあとにOさんたちが参加したという経緯がある。
これもどんな世界でもあるあるだけど、有能な人たちほど先に去っていくものよね。いつまでも残っているのは、、、まあそれなりの人なのかななんて思う。
いずれにせよここにきて開会式のプログラムの一部の変更を余儀なくされる事態を招いた責任が組織委員会にあるのは明白だろう。
泣いても笑っても中止にならない限り幕はあがる。どんなドラマが始まるのか、ちょっと怖いもの見たさのおばさんはいろいろ興味がわいてきた(悪趣味かしら?)
そいえばあのトヨタさま、今回のオリンピック関連のテレビCMを見送り、社長を始めとする関係者は開会式への出席を見送ると発表した。
広報の執行役員の方が「いろんなことが理解されない五輪になりつつある」とコメントしていることからも、企業イメージの低下を危惧しての決断だったと推測される。
さすが世界を相手にビジネスを展開する企業だけのことはある。そしてクルマという人命の安全を尊重することが求められている産業に携わっているならば、当然人の心に寄り添うことも必要になってくるだろう。
今、改めて、オリンピック憲章を読んでみた。
基本原則 6.オリンピック・ムーブメントの目的は、いかなる差別をも伴うことなく、友情、連帯、フェアプレーの精神をもって相互に理解しあうオリンピック精神に基づいて行なわれるスポーツを通して青少年を教育することにより、平和でよりよい世界をつくることに貢献することにある。
ここにも、しっかり明記されているではないか。いかなる差別をも伴うことなく、フェアプレーの精神をもって相互に理解しあうことが、平和でよりよい世界をつくると。
もう怪しいしがらみとか、それらの隠蔽とか、三文芝居みたいなドタバタはみたくない。
話はすこし変わる。今わたしが一番気になっているのは、コロナ禍で後回しにされている夏の暑さの問題だ。
去年も一時期話題になっていたが、トライアスロンなどの会場になるお台場海浜公園のトイレ臭が酷いらしい。
これも以前からずっと指摘されてきたことだ。
そしてこのところ通勤時にもすさまじい暑さで、会社に着くまでに相当汗だく状態になっている。これってわたしだけに限ったことではないし、この酷暑の中、激しい運動を余儀なくされるアスリートの方々の健康面がとても心配だ。
そしてこれらの問題が一年延期してもなにひとつ改善されておらず、コロナワクチンも行き渡らず、、、本当に誰の為のオリンピックなのかと。
最近、関内駅で降りて交通規制の看板を見るだけでイラッとした気持ちになる。
規制すればするほど人の流れはより密になる一方で、暑さとコロナ感染への不安でみんながイライラしている。
帰りの電車で居眠りをしていた男性がスマホを落とした。しかし誰も見て見ぬふりをしていた。わたしも知らない人に声を掛けるのが憚られたが、勇気を出してその人にツンツンとして、落ちたスマホを指差して事なきを得た。
やはりわたしは最低限の人の心は忘れたくない。
目の前で困っている人がいたら、自分の出来る範囲で助けたい。それが人情ってものだろう。
しかし今、コロナ禍はそんな当たり前の人情さえも否定するような空気を生み出している。
たくさん人がいても、その心が空っぽならいないと同じ。自分以外のだれかのことを慮る気持ち。それがまさに相互理解につながるのではないだろうか。
組織委員会の所業はある意味、現在の日本全体の問題をさらけ出しているのかもしれない。
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