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たとえば誰かの肖像画

 

真実(ほんとう)ってなんだろう?

真実って実はかなり曖昧だということを歴史を通じて学ぶことがある。

たとえば誰かの肖像画

たとえば誰かの肖像画と言われているものが、実は違っているなんてことがままある。

最近の研究で、あの1192年に鎌倉幕府を作った源頼朝の肖像画が『実は頼朝ではない』として、書籍や雑誌が掲載を見送るようになっている。掲載する場合も「伝源頼朝」と「伝」を付ける。

国宝 伝源頼朝像

一般書籍でさえそうなのだから、学校教科書からはほぼ消え、代わりに甲斐善光寺(山梨県甲府市)所蔵の木造の頼朝坐像を掲載している。

甲斐善光寺所蔵 頼朝坐像

そればかりか…鎌倉幕府の成立を「いい国つくろう=1192年」の語呂合わせで覚えたものだが、いまやこれも崩壊し、1185年成立が主流だ。1185年は、頼朝が軍事・行政官である守護、税を徴収する権利を持つ地頭を任命する権利を朝廷から得た年であり、このときに幕府は実質的に成立したとするもの。

このように時代と共に歴史観も変わっていく。だからといってそれまでの歴史観が誤っていたと大きく取り沙汰されることもなく、ただ粛々と歴史は更新されていく。

仮の真実

かつて誰もが信じて疑うこともなかった国宝の肖像画でさえ『伝』と付け加えられることもある。言わんや日々の生活の中で見聞きするものなど、それは真実かどうかは分からないから、判断出来ません。などとみんなが批判を恐れて発言出来ない世界になってしまったらどうなるだろう。

最近寄せ植えをしていて思うこと。基本は変わらないが、同じ種類の花の組み合わせでも、ひとつとして同じ仕上がりになってはくれない。

逆にいうと、ひとつとして同じものが無いからまた作りたくなってくる。

多少不格好でもいいではないか。失敗は成功のもと。失敗を恐れて何も生み出さないより、そこから次の成功へ繋げていけばいいのだから。


あなたの判断は絶対ではないのだから、決めつけるようなことを言ってはいけないと仰る人たちがいる。

確かに、誰かの判断に絶対は存在しない。厳密に言ってしまえば、みんなそれぞれに『仮の真実』を抱えて生きているのだから。

そもそも“決めつけがよくない“という考え自体が“程のいいレッテル貼り“だろう。

たとえばわたしたちがある絵画を完璧にある一定の『予備知識という決めつけ』を排除して鑑賞することが出来るだろうか。それは作者自身がこういう意図で描いたと言っているから真実なのだという見解もあるだろう。

しかし一方でその作者が述べた言葉だけが、真実かといえばそうとも言えないだろう。

また、あるカルト宗教について、世の中の大半の人が、否定的だったとしても、その宗教の信者にしてみたら、その否定的考えこそが、“決めつけ“に他ならない。

だから古今東西、宗教についての問題は解決してくれないし、そしてそれは宗教だけに限ったことではない。

よく『信じるものは救われる』なんていうけれど、それは支配する側から都合が良かったり、セルフコントロール時のテクニックのひとつとしては有効に働くこともあるだろう。

しかしわたしは、誰かの判断に完全に乗ること自体がむしろ危ういと感じてしまう。だからこれからも、常に疑いの眼差しを持って物事を見つめていきたいし、本当の知識や教養は、単なる他人の受け売り程度では身につかないコトだと思っている。

心配ご無用

わたしはブログの中で、その時々の自分の感情を吐き出す。時にそれが温厚で心の広い人格者に不快感をもたらすであろうことも重々承知している。

しかしブログはしょせん虚構の世界なので、多少嫌われたところで痛くも痒くもない。

リアルなわたしは、毎朝庭に出て花を愛で、わりと美味しい手作りの料理を食べて、たまに出掛けて外食したり、美術館巡りをしたり、孫と遊んだりと、おそらく現代の50代主婦にしては恵まれた生活をしているほうだ。

つまり何が言いたいのかといえば、ブログ内で幸せそうに見せても、リアルが幸せじゃなければ意味がないってこと。

だいたい自分で自分を人格者だなんて思っている人に限って『エゴの塊』なんてこともよくある話ではないか。

不思議なもので、どんなにいい人を装っていても、ちょっとした言葉の端々から、冷徹な一面が見えてしまうことがある。そしてその逆もあって、普段なかなか本音を見せてくれないような人から思わぬ励ましの言葉を貰ったりすることもある。

わたしは今、リアルでなんでも話せる人が2人いて、SNS内でも楽しく刺激的な会話のキャッチボールをする相手にも恵まれている。

いいじゃない?それが大層な人格者さまから見てくだらないレッテル貼りだとしても。

わたしにとって大切なことは、誰かに好かれることでもなく、ウケることでもない。本当に美しいモノを見たり、美味しいモノを食べたり…そういう感性を刺激して止まないモノたちに出会うコト。

人生愉しんだもの勝ちなので、心配ご無用なのである。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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