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駆け足四国三県【琴平にて】

旅について

“人生にこれといった正解はない“ように、“旅もこうでなくてはいけない“などということはありません。

かの清少納言も言っています。

秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。 

枕草子

秋は夕暮れこそがいいと思う人がいたり、、、神仏へのお参りも日中に済ますのが通常なのはいうまでもないのですが、初詣は大晦日に除夜の鐘を聴きながら寺社に向かうという習慣もあるくらいなので、あながち暗い夜道を歩くことが悪いとも言い切れません。

今回の四国三県の旅も2泊3日という縛りの中で、当初はヴィラ・サントリーニ大塚美術館に行きたいというわたしの希望から始まりました。

そして鉄子な友人が乗ってみたい観光列車が四国まんなか千年ものがたりで、その列車の向かう先がたまたま琴平だったというだけで、もともと最初からこんぴらさんありきではなかったのです。

しかしたとえそれが無謀な思いつきであったとしても、誰に迷惑をかけることもなく自分たちの足で御本宮まで(785段)登ったのですから、それでいいではありませんか。

などといった思いがふとこみ上げてきました。

わたしが好きな[Alexandros]の作品にTravelという歌があるのですが、今回はなぜかこの歌詞が頭の中をぐるぐると回っていました。

琴平花壇

夕方こんぴらさん参りを強行したあと、わたしたちは2日目の宿・琴平花壇にチェックインしました。既に荷物は先に到着しています。

本来この手の宿は1泊2食つきが定番ですが、早朝から暗くなるまで動きっぱなし、観光列車の車内の飲食が遅めだったこともあり、あえて夕食なしのプランを選択しました。

このあとの展開からいっても、、、結果的にこの選択は正しかったと思います。

部屋に置いてあった無料のミネラルウオーターでお茶を沸かし、サービスのお茶菓子と、昨日井上ワイナリーで買ったみかんとおつまみと友人が少し温存していたワインで十分でした。

そのあと交代で大浴場に行き、露天風呂から眺めた月がとても綺麗でした。当然ながら撮影不可。お見せ出来ないのが残念ですが、夜のライトアップされた大浴場は竹林がとても神秘的で、夜の暗闇に見える月はまるで水の中に浮かんでいるようにも見えます。

琴平花壇 公式サイトより

ちょうどこのとき他の宿泊客は夕食の時間だったこともあり、ほぼ貸し切り状態でのんびり月を眺められたのも好都合でした。

わたしたちの泊まった松月テラスの客室は洋室タイプの掘り炬燵付ツインルームのお部屋でした。月や朝陽の昇る東側に面し、老松に囲まれた金刀比羅宮のお旅所(神事場)や国指定の有形文化財・鞘橋が架かる金倉川を見渡し、晴れていれば讃岐富士をも遠望することができます。

ホテル公式サイトより
ホテル公式サイトより

朝目覚め、窓から外を眺めているとゆっくりと日が昇っている様が見えました。あまりに美しすぎて、この時だけずっとスローモーションで見ていたかったです。

この日も朝食を取ったらすぐ送迎で琴平駅に向かう予定だったので、ひと風呂浴びて身支度を整え、朝食会場に向かいました。

1枚の画像に収まりきれないぐらい盛りだくさんの朝食でした。この他にもフルーツと食後のコーヒーなども頂きました。

これが朝食ですから、夕食は、、、ちょっともう絶対に持て余していたに違いありません。

実はこちら、金刀比羅宮の杜の麓緑豊かな庭園の中にたたずむ古式ゆかしいお宿でございまして、かつての宿帳には、皇族、華族、森鴎外や与謝野晶子など名だたる文人も名を連ね、寛永の世より四百年もの歳月を金刀比羅宮とともにあり、いまもその歴史を刻み続けています。

園芸をするようになってから、古民家や日本庭園の手入れの大変さを知ることとなりました。

このように大変手入れの行き届いた素晴らしい庭園をじっくり鑑賞する時間を持てなかったことだけがとても残念でなりません。

しかしこの時数枚でもカメラに納めておいてよかったです。

さて、今朝は昨日よりもハードスケジュールです。

琴平7:53〜8:08多度津8:11〜8:17丸亀と乗り継ぐ為に、7:35過ぎには宿の送迎バスに乗らなければいけません。

なぜこんな忙しいスケジュールになってしまったかというと、実は琴平駅前には一軒もレンタカーの営業所が存在しないのです。

それで一旦丸亀まで行ってそこからレンタカーに乗り、本日最終日のスケジュールを進めなければいけなくなりました。

とりあえず琴平駅に到着しました。重いスーツケースを引きずって移動します。

朝の琴平駅前広場

とりあえず、53分発の列車には乗れそうです。と安心したのも束の間、この駅、反対側のホームに向かうのにエレベーターが無いので、スーツケースを抱えて階段を登らなければなりませんでした。

はあ、ようやく列車に乗り込みました。

少し早いですが旅の総括①

高知のヴィラ・サントリーニの強気な設定、大歩危の御食事処でのお店のおばちゃんのぞんざいなおもなし、観光列車内での柔軟性に乏しい対応、そして、琴平駅でレンタカーが借りられない。四国随一の観光地である金比羅山を有する観光列車や特急列車が止まる駅でエレベーターがひとつもない。

列車の予約の時から感じていましたが、今どきこれだけ個人に優しくない観光地があることに驚きを禁じ得ません。

ここでもうひとつ。実は昨日、夕方参道を下りながら、多くの外国人観光客の集団とすれ違いました。今こんぴらさんは、18時から大門が閉じられて翌日の朝まで参道に入ることが出来なくなっています。

わたしたちがすれ違った外国人観光客の方々はそれを知らずに登っていったのだと思います。彼らがどんな手段でここに訪れたか知る由もありませんが、少なくともどこかしらの宿に宿泊しているのは間違いないでしょう。

なぜ、ホテルのフロントや、もしくはツアーの添乗員は、今の金比羅山の情報を周知しないのでしょうか。全くもって不親切な対応だと言わざるを得ません。

あとがき

今朝ある方から、昨日の金比羅山についてコメントを頂きました。

正直とても不快に感じてしまい、コメントにレスをしたのですが、誤ってその方の本文を削除してしまいました。

内容は、、、「夕方には宿に行きましょう。自分なら金比羅山に一日滞在します云々笑」という趣旨のことが書いてありました。

誰だって時間があればそうするでしょう。しかし、本日のスケジュールを見ても、そんな余裕がないことや、個人で四国を旅することは、インフラやホスピタリティが若干足りないなど諸般の事情があってのことでした。

しかも、わたしたちはその方に迷惑をかけた訳でもなく、そんな上から目線で笑マークまで入れられる筋合いはございません。

コメントを削除したことは大変申し訳なく思っておりますが、心中お察しくださるとありがたいです。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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