【しあわせの郷紀行】四国まんなか千年ものがたり

大歩危小歩危 吉野川

「大歩危小歩危（おおぼけこぼけ）」は、2億年の時を経て四国山地を横切る吉野川の激流によって創られた約8ｋｍにわたる渓谷で、大理石の彫刻がそそりたっているかのような美しい景観を誇ります。
そのちょっと変わった名前の由来は、断崖を意味する古語「ほき（ほけ）」から付けられたという説と、「大股で歩くと危ないから大歩危」、「小股で歩いても危ないから小歩危」という説があります。
また、大歩危峡は、その間近に見える美しい岩石やＶ字谷の様子から日本列島の成り立ちがわかる全国的にも貴重な場所として、平成26年3月18日に、国指定の天然記念物に指定され、平成27年10月7日には国指定名勝となっております。

徳島県観光情報サイトより

ぼけあげを食べたので、そろそろ駅のホームに向かいます。

駅舎のホーム側の入り口には妖怪の児啼爺（こなきじじい）が駅長としてお出迎えしてくれています。

出発まで少し時間があるので、周囲の遊歩道を散策してみます。

列車は既にホームに到着しています。このアングルで写真を撮れるなんて、都会では考えられないことですよね。

ちなみに、この観光列車1日1往復（3両編成）で、わたしたちは復路のしあわせの郷紀行（大歩危→琴平）に乗車することになります。

わたしたちが利用したのは1号車でした。

マムシに遭遇することもあるみたいです。

紅葉と列車の撮り合わせのなんと美しいこと。紅葉の下のほうに外国人のカップルが軽食の袋を携えてくつろいでいる姿が映り込んでいました。

そろそろ列車に乗るとしますか。

四国まんなか千年ものがたり

旅のしおりと食事のメニュー。

旅のしおりには、今回のスケジュールや、車内での食事や飲み物のメニューなどが記載されています。

トンネル内の走行中も素敵にライトアップされています。

食事の前に軽く一杯♪友人が阿波麦酒ペールエールと、フィッシュカツセットを頼んだのですが、なぜか写真を撮りそこねてました。写真はペールエールと香川県３種のおつまみセット（瀬戸内マダコのタコバジル、小豆島ヤマロク醤油漬けチーズ、伊吹島イリコ）です。他にグラスワインを頼みました。

わたし的には、なんといっても醤油漬けチーズが良かったです。

以下の食事は乗車の１カ月前から4日前までに予約可です。

男性には少し物足りない量にも見えますが、ご飯は餅米も使われているので結構お腹に溜まります。

料理ひとつひとつがとても丁寧に作られていて、しかも見目麗しく、昨日のIHARAとはまた違った趣のおもてなしの心が感じられました。

およそ2時間の行程で飲食と列車と景色と地元のおもてなしが盛りだくさんで、これはかなり慌しかったです。

2010年の上海万博行きのツアーに参加して、杭州・蘇州・無錫・上海と巡って以降、個別のオプションを除き極力ツアーは避けてきたのですが、その時以来の忙しさでした。

たった2時間の列車の旅で、この忙しさはマイペースなわたしにはちょっとキツかったです。

以前、JR九州で福岡から鹿児島中央の区間を観光列車に乗った時は5時間かけて九州を縦断しました。贅沢を言わせて貰えば、この時ぐらいのゆったり感が欲しかったです。

旅はただ早く目的地に着けばいいというものではなく、むしろその過程を愉しむもの。なんでもかんでも詰め込んだからいいというものではありません。

それはもう若くないので、ブッフェよりもコース料理をゆっくり堪能したいのと似ています。

そして、この列車に乗っている方々は、ほとんどが中高年の女性の団体客。あとは老夫婦、その他ちらほらと鉄男さんたちをお見かけする程度で若いカップルは皆無でした。

なのでもう少しプログラムには余裕を持たせても宜しかったのではないでしょうか。

JR四国がJR九州のような観光列車の旅をイメージしているのは分からないでもないですが、いち旅行者としては、もう少しゆっくり素晴らしい景観と車内ですごす時間を堪能したかったです。

それから車内に飲食の持ち込み不可なのは頂けません。そういうところはJR九州を見習ってほしかったです。

そして、そろそろ琴平に到着です。

琴平駅

何はともあれ大変お疲れ様でした。琴平に到着いたしました。

琴平花壇からの送迎車に乗り、参道入り口に向かうところで途中下車。先に荷物だけ宿に向かってもらいました。送迎の運転手さん、さすがに臨機応変に対応していただき感謝です。

16:40を回っていますが、ここから参道に向かいこんぴらさん参りの始まりです。

ということで旅の2日目はまだ終わりませんが、今日はこの辺で。