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【世界一美しい門】ジャイプール アンベール城〈ガネーシャ門〉

皆さんは、ある建物をみて心が震えるような体験をしたことがありますか?

先日、船場ビルディングの素敵なパティオの映像を見て、、、自然と思い出されたのがアルハンブラ宮殿とパラドールのパティオ。

しかし世界は広い。いまこれが最高と思っても、じつはそれを上回るようなまだ見ぬ感動の対象があるに違いないです。

パティオといえば、、、わたしはインドのジャイプールのアンベール城に行った時のことを思い出しました。

インド北西部、砂漠の街ジャイプール。外壁をピンクに塗られた建物で統一された街並みは別名「ピンクシティ」とも呼ばれ、日本からのツアーでも行程に含まれることの多い人気の観光都市です。

今回は、ジャイプールで人気の観光名所「アンベール城」をほんの少しご紹介したいと思います。

このお城の見所として絶対に外せないのが「世界一美しい門」と賞讃される「ガネーシャ門(ガネーシャ・ポール)」。

王族のプライベートスペースに通じる門であり、このように遠目から見るだけでも美しいのですが、もっと近くに寄ってその壁面を飾る精緻なモザイクや鮮やかなフレスコ画に目を凝らすと、そのあまりの素晴らしさに言葉を失うに違いありません。

アンベール城 ガネーシャ門

門の中央には、象の頭を持ちインドで絶大な人気を誇るヒンドゥー教の神様「ガネーシャ」が描かれています。

ガネーシャの壁画

門の上部に施された張り出し窓も必見です。大理石で作られた透かし彫りの窓の美しさは装飾としても一級品ですが、さらに、50℃を超えることもある酷暑のインドで暑さをしのぐため、風通しを良くする機能も兼ねているのです。

そしてこのガネーシャ門をくぐると、幾何学模様にデザインされた見事な中庭が。

アンダルシア地方で見られるようなエレガントで可愛らしいパティオとは違って、こちらはただただそのスケール感に圧倒されます。

この中庭に隣接するのが、「勝利の間」とも呼ばれ貴賓謁見のスペースとしても使われたジャイ・マンディル。

ジャイ・マンディル

内部一面に施されているのは、無数のガラスが埋め込まれた「ミラーワーク」と呼ばれるモザイク画。キラキラと輝くエレガントな装飾は圧倒的に美しく、権力・財力を欲しいままにしたマハラジャの城の象徴とも言える必見スポットです。

そしてこの鏡の中に自分自身の姿を映し込んだ写真を撮ることも出来ます。これは自撮りは不可なので、ガイドさんにお願いして撮ってもらいました。

鏡に映り込んだ自分の姿はともかく、、、この細かい装飾がこの広間全体に施されているなんて想像を絶するものがありました。

個人的には、このアルベール城に訪れる前に、スペインのアルハンブラ宮殿に行くことをお勧めします。わたしは先にアルベール城をみてしまったので、アルハンブラ宮殿の装飾さえも控え目に思えてしまったので。

インドという国は未だに厳しいカースト制度が取られていて、ガンジス川には死体が流れ、その同じ川で沐浴や洗濯が行われるなど、カオスなイメージがつきまとっていますが、その一方でマハラジャというほんの一握りの超富裕層階級の人たちがいて、その暮らしぶりもまたわたしたち日本人の想像をはるかに超えるようなものがあります。

“インドを旅すると人生観が変わる“なんて言われていますが、それはガンジス川にさまざまなものが流され共存しているのに似て、清濁併せ持った世界をまざまざと見せつけられているからだと思います。

わたしが好きなシェイクスピアのマクベス、、、3人の魔女たちのあの有名なセリフ。

Fair is foul, and foul is fair.

(綺麗は汚い、汚いは綺麗)

優しくて綺麗なものは誰にでも支持されるように思うけれど、実際のところ人はブラックなものに飢えていて、汚いものは綺麗なものと同じくらい求められています。 幸せな物語を求めつつも、嫉妬や嘘、残酷な描写を除いただけの単なる綺麗事では人は満足せず退屈な話だと感じる生き物。

まさにインドという国そのものが、”綺麗は汚い、汚いは綺麗”そのものを体現しているのではないでしょうか。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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