
先週、JICA=国際協力機構が国内4つの自治体をアフリカ諸国の「ホームタウン」に認定したことをめぐり、波紋が広がっています。
先週、横浜で開かれたTICAD=アフリカ開発会議にあわせ、JICAは国内4つの自治体をアフリカ諸国の「ホームタウン」に認定しました。山形県長井市が「ホームタウン」となったタンザニアでは、地元メディアが「日本は長井市をタンザニアに捧げた」などと報じたほか、千葉県木更津市が「ホームタウン」となったナイジェリアの政府は、「木更津市で働くための特別ビザが用意される」と発表しました。
これを受け、SNSでは「日本が譲渡される」「移民の受け入れでは」などとする情報が拡散し、グーグルマップでは木更津市役所の表記が一時、「ナイジェリア市役所」に編集される事態も発生しています。
長井市は、「本市がタンザニアの一部になるとか、移民を積極的に受け入れるといった事実は一切ない」とコメント。木更津市も「若者の人材教育に協力するものであり、移民や移住の受け入れにつながるような取り組みではない」とした上で、JICAに「ホームタウン」の趣旨を正確に説明するよう強く求めたと発表しました。
外務省は「特別ビザを発行するという事実は一切なく、現在ナイジェリア政府に確認中」だとしています。
日テレNEWSより
皆さんはこのニュースを聞いてどう思いましたか?
わたしは、政府や自治体の言っていることを鵜呑みには出来なくて、BBC、タンザニアやナイジェリアの現地メディアで報じられいる内容がより具体的なので、こちらのほうが真実味がありそうな印象。
そもそも、『ホームタウン』という言葉自体が、英語のhometownを語源とし、故郷、生まれ育った町、居住地の町などを意味することから、単なる友好都市ではなくかなり踏み込んだ関係性を連想させる。
今年の2月、夫が南アフリカを拠点に、ビクトリア・フォールズやサファリ、ヨハネスブルク観光などを敢行したが、アフリカは、もはや日本でイメージされているような貧困に喘ぐ未開の地ではなく、都市部はかなり発展していて、物価もそれなりに高かった。そして昼間でも自由に歩き回るには危険な地域がほとんどなので、街中をのんびり散策なとどいう訳にはいかなかったらしい。
なのでそのような国から、いきなり日本のような平和ボケした国に移民を受け入れるのは、国の上流たちが思っている以上に危険なことだと感じている。
それはかつて移民を積極的に受け入れてきたヨーロッパ諸国が今になって受け入れを制限し始めていることからしても、相当慎重に考えなければいけないことではないだろうか。
すでにわが国でも、あらゆる場面で外国人労働者の存在感が増しているので移民を全く受け入れるなとは言わないが、法整備がまだ追いついていない状況で、移民を受けいれたら、“クルド人問題“の二の舞になることは目に見えている。 インドにせよアフリカにせよ、なぜこうも急に決まっていくのか今の政府には疑問しかない。
国民には負担ばかり強いて、外国人には多くの優遇措置を講じて至れり尽くせりのように映る状況では、本来、友好的、好意的な取り組みのはずが、誤解をもとに関係がこじれてしまっては本末転倒になりかねず、日本国民と移民の間に大きな軋轢が生じ、治安の悪化など、今まで考えられなかったような事態が起こることが懸念される。
そして政府は、本当に当該の国で報道されていることが、事実無根であるならば、毅然とした態度で政府としての見解を通知し、すみやかに訂正を促さなければいけない。
このようなことからも、昨日の〇〇さんのような明らかに間違った情報を流す行為を見て見ぬふりをすることも、われわれが真実を見極める感覚を鈍らせてしまうことに繋がるので、より厳しい目でみていかねばと思っている。
価値観の違いや物事の捉え方の違いは人それぞれでいいと思うが、事実を正確に発信することは、有名無名問わず、ブロガーに最低限求められるモラルではないだろうか。
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