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7月1日

突然の別れがあったけど、哀しんでいる暇もなく今日という日はやってくる。

わが家のベランダから見る“この景色“はこれで見納め。こうやって上から眺めてみるとまるで小さな森のような空間だった。どおりで鳥や虫が頻繁に訪れる訳だ。

このあと重機のショベルの一撃で、悲鳴にも似た松の幹の事切れる音が響き渡った。人生で初めて聞いた断末魔の叫びは、きっと一生忘れることがないだろう。

わたしは、それぞれの生命は皆尊いから、命の重さに違いはないと思っている。だか傲慢な人間たちは、自分たちの命さえ守られたらいいと、身勝手な価値観を押し付けようとする。

詮無いことと分かっていても…涙を禁じ得ない時もある。でも、いつまでもここに止まっていても、失われた命はもう戻ってはこないのだから、次なる命を繋ぐ為にも、再び前を向いて進んでいかなければと思う。

この短い期間のあいだにいろいろなことがありすぎて、先週末の旅行のこともまるで遠い昔のように感じられる。が、しかしせっかく訪れた場所、この目で見た景色を、あの人に届けたいと思った。

ここは南原湿原。カキツバタが咲き、水面には木々の影がうつり、真っ青な空、くっきりと映える利尻山が美しい。

南原湿原にて
オタトマリ沼から

白い恋人のパッケージに利尻富士が描かれているのは、石屋製菓の創業者がスイスの山並みのように美しい利尻山の姿に感動したことがきっかけで、その感動を多くの人に伝えたい、そして、ヨーロッパのお菓子のようにしたいという思いから。

白い恋人の丘

確かに、以前イタリアとスイスの国境にあるコモ湖を訪れた時、船上から見えた山並みを彷彿とさせる。ママ友とコモ湖を訪れたのは10年前だが、この時のことはまるで昨日のことのように覚えている。

わたしは、“死ぬまでに一度は訪れたい場所“というよりも、“一生に一度は訪れたい場所“という言い方が好き。このコモ湖もそんな場所のひとつだと思っている。

コモ湖から見えるアルプスの山並み

そういえば、わたしとねぇやんさんってお互い妄想するのが大好きだった。もちろん、ブログの記事は妄想でも捏造でもないけれど、わたしたちはどこに居ても、いつも心だけは自由に世界中を飛び回っていた。

だからきっとままちゃんだってそう。たとえ車椅子になったとしても行けるところは沢山ある。それにもしお医者さんから許可が貰えたら、飛行機に乗ってどこへだって行ける。でももしそれが叶わなかったとしても、心だけは誰も縛ることは出来ないから、たくさん楽しい夢をみていると…わたしは勝手な妄想をしている。

綺麗事でも、自分に酔ってるつもりもない。どんなに辛い状況だとしても、きっと彼女たちはその持ち前のユーモアと想像力で全ての困難を超越してくれることを信じて止まないのだ。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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