秋麗の頃、庭の片隅にひっそりと咲くブルースター。
微かにグラデーションがかった花色がなんとも儚げで美しい。

かと思えば、多花性のヒマワリや、くすみカラーのハイビスカス、オレンジ色のガザニアたちは、まだまだ夏の余韻を愉しむように咲いている。

以前「咲き誇る花というが、彼らはただの一度も自分のことを誇ってなどないと思う。誇ることも嘆くこともなく淡々と、その生命を全うする姿は見事だ。」などと言った逆張りオタクがいたけれど…そもそも人間如きが花の気持ちなど最初から分かりようもないのだから、彼らが咲き誇っているとかいないとかレッテルを貼ることに何の意味があるというのか。
そんな屁理屈を並べるより、いま目の前の花が美しく咲き続けられるよう、活力剤や肥料や水遣りをすることのほうがよほど大切なんだが。
先日挿し穂から育てた赤い薔薇が咲いたが、同時期に保険で貰った朱色の薔薇の挿し穂も十分発根してきたのでバラ鉢に植え替えた。

薔薇は根が縦に伸びていくので、浅い鉢でなく高さがある縦長の鉢を選んだほうがいい。バラ専用の鉢は 鉢底の空気の通りと水はけがよいのでお勧めだ。 もし鉢底の通気があまりよくない鉢であれば、鉢底石を多めに入れたりレンガの上に置いたりフラワースタンドなどを使って、水はけをよくする工夫をしたほうがいい。
そして今朝は、短日処理中のポインセチアの鉢がキツくなってきたので、ひとまわり大きなものに植え替えた。

ポインセチアは日当たりの良い場所を好み、暖かい時期(5〜9月頃)は屋外で育て、10℃を下回る時期には室内の暖かい場所で管理する。水遣りは土の表面が乾いてからたっぷりも与え、夏以降は短日処理を行うことによって苞(ほう)が色付く。
短日処理の具体的な方法としては、夕方5時〜翌朝8時の間、段ボール箱などで完全に遮光し、日照時間を12時間以下に保つようにする。これを9月上旬頃から約2ヶ月間毎日続け、苞が色づいたら終了となる。完全に真っ暗にすることが重要で、電気の光や隙間からの光漏れにも注意が必要だ。
こんなことを書くと、〇〇さんのように人の手が入らない自然な景色を好む方などは、
宮殿内から見た庭園。整然と作り込まれ管理された庭、日本人にはあまりなじみがないものだよね。〇〇的には好みではない。
西洋の庭は切込み刈り揃えた直線的植栽に水を制御する噴水、自然すらも文明で支配できることを主張するって言うけれど、そんな感じだ。
ポインセチアの短日処理などは受け入れ難いのだろうな(笑)でもわたしは、クリスマスの時期に赤やピンク、黄色などに色づいたポインセチアのほうが断然好みだがなぁ♪
ま、〇〇さんは西洋の宮殿や教会、クラッシック音楽にも全くご興味が無いようなのでカラフルなポインセチアも“要らない“派なんだろうなぁ。何しろ短日処理なんか人為的な行為そのものだものな。クックック(๑˃̵ᴗ˂̵)
そうそう、〇〇さんとその僕たちのやり取りからも、わたしみたいに細かいことが気になるタイプのことはウザいと思っているようで。
自分がちょっと突っ込まれると、“揚げ足取りみたいなのが趣味の人もいるからね〜“なんて、“自分の価値観に合わないとなんでも否定するのが趣味の人もいるからね〜“拗らせ具合で言えばどっちもどっちじゃないですかね(笑)
それから、この中也さまのパクリのタイトルもやめてほしいわ( ̄▽ ̄;)
川にいるのは、 あれはミンクではないのです 川にいるのは、 あれは、カラスばかり
海にいるのは、あれは人魚ではないのです。
海にいるのは、あれは、浪ばかり。
中原中也「北の海」より
このセンテンスの決定的な違いは、「人魚」は想像上の生き物であるのに対して、ミンクは実在する動物である点。
ここに登場する「人魚」は、いわば“夢や憧れや幸せの象徴“のようなものであり、〇〇さんのブログタイトル、札幌の豊平川にいる外来種が野生化し、在来の生態系への影響が問題視されている「ミンク」と置き換えるだなんて、中原中也の作品を冒涜するにも程があるだろう。
そしてカラスも、鳥好きな〇〇さんには馴染み深い生き物かもしれないが、大半の人からは“忌み嫌われる存在“であるからして、これも詩人の世界観を大いに損なう悪趣味な行為だと言わざるを得ない。
はっきり言って、キタキツネや野生化したミンク、カラスを愛でる趣味の人がいる世の中も、世知辛い時代だなぁと思う。
特にカラスの画像をブログにアップすること自体、日々被害に遭われている方々からすると、感情を逆撫でされる行為でしかないと思う。
中原中也の詩の一節から、わたしはふと寺山修司さんのこの短歌を思い出した。
海を知らぬ少女の前に
麦藁帽のわれは両手をひろげていたり
寺山修司青春歌集より
同じ海をテーマにした作品でも全く趣が異なるが、どちらもただ風景を写実的に表現するというよりもむしろその瞬間の心象を色濃く投影している。しかも受け手によって様々な解釈が得られる点からも大いに想像が掻き立てられる素晴らしい作品だ。
海原は君のため息かき消して
寄せては返す浪のまにまに
コメント