
日本では「劇場=ハードルが高い」と思われがちだが、実際には一度でも観劇を体験すると、魅了される人が多い。
今となってはあり得ない話であるが、わたしが初めて劇場で観たのは夫に誘われて行った劇団四季のミュージカルだった🎵
その後は、高校時代演劇部で、社会人になってから宝塚の大地真央さんに魅了されファンクラブに入っていたママ友と、マイフェアレディ、レミゼラブル、オペラ座の怪人、ライオンキングなど、有名どころはほとんど網羅した感がある。
その後、ママ友が藤原竜也さんにハマって追いかけるようにさまざまな作品を観た。それから、劇団☆新感線を観まくった時期もあった。
あーこれを話しだすと、また遠い宇宙の彼方に行ってしまいそうなので、この辺でやめておこう(u_u)
で、そんな演劇ファンなら誰でも一度は観てみたいお芝居といえば、やはり、有名脚本家の手掛けた作品。
中でも、TVドラマや映画でもお馴染みの三谷幸喜さんが脚本・演出を手掛ける作品は、以前からチケットがなかなか取れないことで有名だった。
なので今回はその三谷さんが、脚本家としてではなく、笑福亭鶴瓶師匠と即興芝居に挑むゲストとして、舞台に立つということで、他の若手の出演日には目もくれず(笑)…本日初日のチケット争奪戦にだけ参加してみた。
でねーやはり、わたしたちは日頃のおこないが良かったらしい。チケットを発券したら、こんな良席をゲットしてしまった。

あら、最前列じゃないじゃーんって、思う方もいらっしゃるかもだが、そりゃイケメン俳優とか、旧ジャニーズのタレントさん目当てなら、前の席がいいに決まっているが、鶴瓶師匠と三谷さんですから…そこまでガン見する必要ないでしょう(笑)
だから、このくらいの距離感でセンターど真ん中の席で観るのが演劇ファン的には理想的だと思っている。
実は、この他にもいろいろな公演に申し込んでいるが、今年は一向に当たる気配がなくて(^_^;)
中には、金にものを言わせてチケットを入手するなんて方々もいるが、わたしたちはそういうことをしてまでお芝居やライブを観たいとは思っていないので、あくまでいつも運任せ。なのでこの席の報告をしたら、「今年はこれで運を使い切ったかも」って笑いながら言われてしまうぐらい喜ばれた。
でも、その予言が的中してしまったのか?今日のとある舞台の抽選発表で落選のお知らせメールが届いてしまった(;ω;)
さて、舞台のチケットが当たるとまず考えることといえば、当日どこで食事をするかだ。せっかくなので劇場の近くのエリアで評判の良いお店を探し、食事難民になることだけは避けたいので、出来るだけ予約可のお店を選ぶ。まあ、そこまで目ぼしいお店がなければ、ちょっと小洒落たカフェで済ますっていう手もあるが、観劇って、当日舞台を観るだけでなくて、その前後に美味しいものを食べることも含めての一大イベントだと思っている。
で、本日選んだのはこちら、
鮮魚・旬菜を中心とした和食コースを提供する居酒屋
魚菜由良 鼎(かなえ)
お昼はコース形式で楽しめるランチ御膳、夜は旬の味覚を盛り込んだ「季節のおまかせコース」が人気のお店。こぢんまりと落ち着いた隠れ家的空間は、こだわりの和食と厳選美酒をゆったり楽しむのにおあつらえ向きの雰囲気。

本日は、一番人気の鯛めし御膳(前菜・お刺身・鯛出汁・甘味・食後の珈琲or紅茶)

日替わり土鍋ご飯御膳(前菜・お刺身・汁物・甘味・食後の珈琲or紅茶)

をそれぞれ頼み、鯛めし御膳には、いくらとカニのトッピングをつけてシェアしていただいた。
やはり和風居酒屋だけあって前菜をひと口摘んだらどうしても飲みたくなってしまった(^^)

で、ちょっとママ友が勘違いして、駅まで車で来ていたことを忘れていて…柚子サワーを頼んでしまったので、追加のノンアルも味見と言われて押し付けられて(笑)、自分が頼んだ梅酒ロックと一緒にグラスが3個もある奇妙な光景が(^_^;)
料理は、前菜はお酒が進むくんになるし、マグロと鯛のお刺身も非常に脂がのっていて、この段階で鯛めしの味が期待出来るほどレベルが高かった。この日は、この後、観劇が控えていたのでゆっくりしていられなかったが、ママ友が「今度ここに飲むために来てもいいかもしれないね」とこの時点ですっかりお気に入りになっていた。
さて、鯛めしについて。ご覧のように、トッピングのいくらとカニが思った以上にたっぷりのっていたので、ついでにウニも入れれば良かったかとあとで後悔したぐらい美味しかった。

こちらの土鍋ご飯も負けず劣らず美味しかった。ママ友、このところオーバーワーク気味で体調を崩していてあまり食欲がなかったらしいが、どちらも残さず食べられたと大満足な様子(^^)

こんなこと言ってしまうと、天狗と思われてしまうかもだが…今までわたしが、ママ友と一緒に行ったお店で失敗したと思ったことは一度もない( ̄^ ̄)ゞ
まあね〜〇〇さんみたいに、子供舌で、食に保守的な方と一緒だと、こきおろされてしまうかもだが、おそらく誰でもそうだと思うが、食の好みの合わない人と一緒に食事をすることほど不幸なことはないと思っている。
逆に言えば、わたしと〇〇さんは絶対に一緒に食事をすることがないと思うだけで、“幸せ“なんじゃないかと思った。〇〇さんがわたしにご縁のない人で本当に良かった♪
さてさて、こんな感じですっかり気をよくして(笑)…いざ観劇へ♪
上演中はもちろん、写真撮影や録音・録画は禁止なので楽しい模様はお伝えすることは出来ない。

ちなみに、今日の鶴瓶師匠と三谷さんの舞台衣装はこんな感じ。司会の中井美穂さんが赤い衣装を着ていたが、今年還暦ですってーやだー〇〇さんと同い年ですか(^_^;)でも、今どきの還暦の女性は皆さんお若いですね。びっくりしちゃう!!

この日の舞台セットはキャンプ場で、ここで、鶴瓶師匠と三谷さんが即興でお芝居をしたのだが、ちょっと笑ってしまったのが、キャンプ場といえばBBQがつきものでしょ…そこで会場に微妙な笑いがおこって…鶴瓶師匠すかさず…「なんもやましいことしてないから(意訳)」って軽く笑って返していたわ。
やはりこういう咄嗟のリアクションが、プロの芸人さんは違うよなぁと関心しきり。
だがしか…この日一番すごいと思ったのは、三谷さんでも鶴瓶師匠でも、中井さんでもなく、一般の観客から選ばれて、効果音の係になった、天羽さんだった。この方、三谷さんの芝居の大ファンのようで、司会の中井美穂さんとのやり取りから何から、とても素人とは思えない落ち着いた語り口で、幕が開くまでの場を大いに盛り上げてくれた。
しかも…“天羽“という苗字まで出来すぎって感じ。
そして、始まった即興劇。
本番中は、観客は笑ってはいけないルールだったが、そんなこと忘れて、笑ったのなんの♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
そして、一通り話が終わったあと、プレビューを観ながら、お2人がこの場面ではどんなことを考えていたかなど、普段聞けないような話が聞けて演劇ファンとしては珠玉の時間となった。
また、あの古畑任三郎シリーズの放送にまつわる裏話のようなエピソードも聞けて、なるほどと思うことがあったり。
そうそう、本番では大方の予想通り、三谷さんの鋭い攻撃に、鶴瓶師匠が必死に喰らいつき、その必死さが最後に奇跡のようなハプニング(やらせじゃない)を呼び込んだという…おそらく、スジナシシアターの歴史の中でも、いい意味で記憶に残る回になったのではないかと。そしてそんな歴史的瞬間(笑)に立ち会えたわたしたち観客は、みんなとてもラッキーだったのではないだろうか(*´ω`*)
三谷作品がなぜここまで皆に親しまれるかと言えば、やはり、彼の作品の中には、どんなシリアスな話であっても、どこかしら“笑い“のエッセンスが散りばめられていて、ついクスッと笑ってしまうような“救い“があるところかもしれない。
そして、まだ本調子でなかったママ友が、たくさん笑っている姿を見ることも出来て、この舞台のチケットを取って本当に良かったと思えた。
あとからLINEで、
『何時もありがとうございます。
今日は本当に楽しかったです。またよろしく♪』
とメッセージが来て、尚更嬉しくなった。
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