最早安住の地はどこにも無いのであろうか…いま世界各地で異常気象が猛威を振るっている。
ミコノス島とパロス島で洪水被害
3月31日、集中豪雨がエーゲ海を襲い、ギリシャのミコノス島やパロス島などで広範囲に渡って洪水となった。 エーゲ海の「白い宝石」と呼ばれるギリシャ・ミコノス島では、道路を茶色く濁った水が勢いよく流れるなど、 大雨によって洪水が発生し、美しい景色が一変した。

村上春樹氏の「遠い太鼓」にも登場するミコノス島。ここは彼が、ベストセラー『ノルウェイの森』を書きはじめた場所。
この美しい景色が再び戻る日はあるのだろうか。

アイスランドで火山が噴火
自然の脅威はこれだけにどどまらない。
4月1日、世界有数の火山国・アイスランドで火山が噴火したと地元当局が発表した。地面からは溶岩が勢いよく噴き出しており、亀裂の長さは約1200mで、さらに開き続ける可能性があるとしている。

地元メディアによると、近隣の住民約40世帯が避難したとのこと。 2010年に起きた噴火では、火山灰の影響でヨーロッパの航空網が数カ月にわたって混乱するなどの影響が出ていた。
夫が今年2月に訪れたばかりであり、タイミングが悪ければこの混乱に巻き込まれていてもおかしくなったことを考えると、またもや間一髪で難を逃れたといったところだΣ(゚д゚lll)
家畜10万頭超が水に流されるか水死 オーストラリアで洪水
そして更にこちらでも、今後日本にも影響がありそうな災害が発生していた。
オーストラリア当局は1日、クイーンズランド州内陸部で記録的な豪雨によって川が氾濫し、フランスの国土面積に匹敵する約50万平方キロ地域が冠水し、家畜10万頭以上が水に流されるか水死したと発表した。
牛、羊、ヤギ、馬など10万頭以上が洪水の被害を受けた事態について、クイーンズランド州のトニー・ペレット農相は、「衝撃的な速報値だが、洪水が引くにつれて、さらにこの数は増える恐れがある」との見方を示し、「西部地域の州民が被害の全貌を把握し、再出発に向けた長い道のりを進み始めるまで、この数週間、数か月をどう乗り切っていくかを考えると胸が痛む」と述べた。
オーストラリア気象局によると、一部の町では週間降水量が年間降水量に匹敵する500ミリに達した。 SNSに投稿された写真には、冠水地域に浮かんだわずかな丘に泥だらけの家畜が集まって生き延びている様子が捉えられている。 クイーンズランドの消防署は、生き残った家畜の近くに束ねた干し草などの飼料をヘリコプターで投下した。

日本の面積が38万平方キロメートルなので、それを大きく上回る面積が水没したということは、どれほどの被害なのか想像が追いつかないほどの規模の災害である。
そして、これにより確実に食料不足、食糧高騰という流れに拍車が掛かることとなる。 たとえば、北海道民のソウルフードとも言われるジンギスカンに使われる羊肉は、そのほとんどが輸入に頼っており、国産の羊肉は全体の1%にも満たない。羊肉(ラム肉)の99%以上は輸入品で、そのうち6割~7割がオーストラリア産。
なので今回の災害によりラム肉の価格に全く影響がないということはありえないだろう。日本のように食料自給率が低い国は今後ますます窮地に追い込まれていくことになる。
地球上至るところで自然災害が発生し、戦争や紛争もとどまることを知らない。そして今は某国の大統領の鶴のひと声で、世界の経済も混乱の渦に巻き込まれつつある。
なのに、たまにTVをつければ、相変わらず、大谷翔平の活躍を報じ続けるワイドショー。はっきりいってそんな話題よりも取り上げなければいけないことがもっと沢山あるのではないか。
だから最近は、大谷が嫌いなわけではないが、大リーグの話題になると速攻TVのスイッチを消すことにしている。
何も深刻で真面目な話題だけを扱えとは言わないが、バラエティやグルメや話題のスポットだけではなく、もっと知的好奇心を満たすような中身の濃い番組が少しぐらいあってもいいのではないかと思うのである。
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