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無駄の極み

定時を過ぎた頃、外出していた社長が会社に戻ってきて一言「今日みんな時間あるかな?部屋の配置換え決めたいんだけど」

決めるも何も、何を言ってもあなた様の意向ありきなんだから、好きにすればいいのに。

そんなことより連休前のCUTが迫った書類があって一刻もはやくそれを仕上げたいんだけど。

それでもBOSSの意向に異論を唱えることは許されない。

無駄な話し合いが始まった。

部長は経理のお姉さんと仲が悪い。しょっちゅういろいろな場面で衝突し、彼女がいないと「あの馬鹿」と罵っている。

たしかに今このご時世、会社の入出金をネットバンキングで管理せずいちいちATMに行ってるだけでも相当効率が悪いと思う。

話し合いが始まると早速その2人の言った言わないの話が始まって、社長か止めなければ延々と続いていただろう。

そしてその社長の意見もまたかなりめちゃくちゃで、いま部屋の真ん中にある通路を部屋の端にしてはどうだろう?と言い始めた。

?明らかにそれは無理な話なのでそこに居た全員で止めに入ることに。そしてそこから来客用のスペースの位置を巡ってあーでもないこーでもない議論が始まった。

それぞれ立場が違うからなかなかまとまらないのは分かるが、そんな話は幹部だけで決めてくれればいい。わたしたち事務員が意見を言ったところで取り上げられるわけでもないのだから早く書類仕事に戻らせてほしい。

まあそんな感じでよくわからない間に社長の中で一応結論が出たようなのでミーティングは終了した。

結局社長のご意向ありきで、新しい意見などほとんど却下されるだけのその場に居合わせる意味など何もなかった。


今この業界は相変わらずコンテナ不足が続いている。その影響で中古車の輸出は手続きが面倒なRORO船という貨物をバラ積みして載せる船を使う手段がメインになってきている。

しかし、元々この会社にいる役員たちはコンテナの仕事にこだわりを持っていて今の現状にはあまり積極的に関わってこようとはしない。

その辺りで彼らからすれば新参者である部長は煙たい存在のようだ。

ただ現実はかなり厳しく、今車を置くスペースを間借りしている会社が、どうやら近いうちに破綻するようなのだ。

その会社はずっとコンテナに特化してやってきて今の物流の変化に対応しきれなかったということなのだ。

そんな反面教師が身近にいるにもかかわらず、俺たちは職人だから云々と言って自ら変化を受け入れようとしないなら自滅するだけだと思うけれど。

そしてそんな状況の中、どうでもいいオフィスのレイアウト変更で、納期の迫った書類を抱えた事務員たちの手を止めてまで喧々諤々とした議論に時間を費やす社長。

何を言っても仕方ないが、わたしはひとことだけ言わせてもらった。

日々出航していく船や車のスケジュール台数を記入するホワイトボードの位置だけはみんなが見やすい場所に設置してほしいですと。

はっきり言ってそれ以外、どこに何があっても大して変わりはしないのだから。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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