職場環境が前向きに変わる夢をみた。とてもリアルな夢だったので、あーよかったと思った瞬間に目が覚めた。
そして一気に現実に引き戻されている。砂浜に立って、、、波打ち際で、、、打ち寄せる波、そして引いていく波。その只中にいると、引き波の強さに思わず足を掬われてしまいそうになる。
期待が大きければ大きいほど、、、逆さな現実の中に取り残されて感じる疎外感。
人生もそして己の命もなかなかままならないものだ。
先週久しぶりに「源氏物語」のあらすじを読んだ。個々の解説を読むのもいいが、頭の中で人物相関図を組み立てながらも面白い。
そもそも紫式部は何のためにこの作品を書いたのかしら?なんて勝手な妄想を掻き立てられる。
そういえば先日、岡田将生の初ロマンス?がワイドショーを賑わしていた。職場でもいきなりお姉さん先輩がきて、「Tさん、岡田くんのことショックだったでしょ」なんて言ってきた。
実はわたし、岡田将生のファンではあるが、彼が現実に誰と付き合おうとそれほど興味はない。
源氏の君が数々の女性と浮名を流すのはお約束だし、またそれが無ければ物語は成り立たない訳で、、、長女と同い年にもなる岡田くんが彼女のひとりやふたりいないほうがおかしい。
それより勝手な思い込みで、わたしがあえて踏み込んで考えないようにしてることをズケズケと、、、ましてや仕事中に言われることのほうが苛々を募らせる。
わたしは舞台で3回ほど、岡田くんを肉眼でみたことがある。とにかく彼は美しい。背が高くすらっとしていて、肌も透き通るように白く、小顔で顔立ちはまるでギリシャ彫刻のようだ。
そんじょそこらの女優では太刀打ち出来ないくらいの美しさ。
だからわたしはついつい母親目線になって、彼のお母さんに、「まーくんをこの世に生み出してくれてありがとう」と言ってあげたいような気持ちで、彼を見守っているのだ。
とは言え、彼がどんな人とお付き合いしているのかなんて話題になれば、、、全く無視するわけにもいかないので、一応ぼんやりと考えてみた。
結論からいうと、、、顔だけの女優さんを選ばなくてよかったのでは?と思う。アナウンサーになるぐらいスペックが高いお方とならばきっと豊かな時間がすごせるでしょうってことで。
わたしはまた源氏物語の世界に戻った。源氏は自分の理想通りに育てた紫の上という存在がありながらも、次々と別な女性と関係を持ち続け、結局は一番大切なひとのこころまで傷つけてしまう。
誰もが憧れる容姿、才能、立場に恵まれても、人は結局のところ、本当に満たされることはないのだろう。
だから、この世は“あわれ“なんだと。いいこともわるいことも、そう長くは続かないってことで。
夢と現実。その境目は実はとても曖昧で。でも曖昧だから救いがあるとも言える。
空に虹が掛かった時、その色の境目も曖昧なように、、、むしろそのグラデーションがあってこその美しさなのだ。
なーんて、のらりくらりと微睡んでいる日曜の朝ってなんて素敵なんだろうと思う。
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