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【桜満開】雨の上野とエゴンシーレ展

上野の桜とエゴンシーレ展

あいにくの雨でしたが、そろそろ閉幕が近づいてきているので、今日は上野の東京都美術館で開催中のエゴンシーレ展に行ってきました。

天気が良ければ満開の桜を楽しみたいところでしたが先を急ぎました。それにしても想定以上の人出にびっくりしました。

彼の代表作のひとつ『ほおずきの実のある自画像』がいたるところに。

これは最もよく知られる作品であり、旺盛な創造力の絶頂期にあったこの画家の姿を示すものでもあります。

バランスのとれた構図にはいかなる偶然性も残されてなく、全ての線について向かうべきところ、あるいは対応すべきものを見出すことができます。

館内は1部を覗き撮影不可なのでこれ以上お伝え出来ませんが、この代表作は意外と小さかったことに驚かされました。とはいえこの上目遣いの表情は一度観たら忘れられないぐらい強烈な印象を与えてくれます。

これからエゴンシーレ展へ行かれる方へ。ネット予約をするとQRコードでの入場となりますが、コードを提示する入場口で「半券をください」と伝えると素敵な半券もらえます。

エゴンシーレ展の半券

中央にあるポスターは、『母と子』という作品ですが、聖母子像の形式を取りながらも、“対立する感情と逃げ場のない状態が引き起こす不協和な母子の関係“が描き出されています。

シーレの作品で撮影出来たのが人間以外の題材だったので、お見せ出来ないのですが、限りなくシンプルなタッチや色使いで、ここまで繊細な美しさを纏った人間を描けるものなのかと…ただただその表現力と技術力の高さに心を鷲掴みにされるばかりでした。

その彼の真骨頂ともいうべき作品を何度も思い出せるように思わず図録を買ってしまったほどです。

シーレは風景画においても、肖像画や自画像に匹敵するほどの強烈な表現力を発揮しました。ここで鍵となるのは、自然を擬人化して解釈し、そこに人間のかたちと感情を刻み込んだことにあります。

吹き荒れる風の中の秋の木
モルダウ河畔のクルマウ
荷造り部屋

シーレは28歳という若さで、当時流行したスペイン風邪で亡くなってしまいます。いま目に映る作品があまりにも素晴らしすぎて、もっと生きてたら描いていたはずの絵を観たい気持ちでいっぱいになり、胸が締め付けられ、いつまでもその場を去りがたい感情が押し寄せてきます。

この感情をひとことで言い表すとしたら、今どきの若者が使う『エモい』という言葉があてはまるかもしれません。

「エモい」とは、ただ単に、嬉しい・悲しいという気持ちだけではなく、寂しい・懐かしい・切ないという気持ちや感傷的・哀愁的・郷愁的などしみじみする状態も含んでいます。

そしておそらくこんな気持ちになったのはわたしだけではなかったようで、これまで訪れた美術展のミュージアムショップでこれほどグッズ売り場が混んでいるのを見たのは初めてでした。それだけ来場者の満足度が高かったことを物語っていると思います。

Twitterのコメントなどをみても、今同時期に開催されている美術展の中でもダントツに評価が高いことなどからも伺いしることが出来るでしょう。

会期も残り少ないですが、美術ファンならずとも、ジョジョの世界観が好きな方など、是非ご覧になることをお勧めします。本当に凄すぎて、心を鷲掴みにされるに違いありません。

日本橋 なだ万

素晴らしい芸術を目の当たりにして興奮冷めやらぬ中、次の目的地に向かいました。

このところ割とがっつりくるランチが多かったので、たまにはこんなのもあり?かと思いまして、日本橋三越新館のなだ万でお食事をしてきました。

ここ日本橋三越新館は、『お子様ランチ』の発祥の地として知られています。それにちなんで今回、『日本橋なだ万大人さまランチ+乾杯スパークリング』というプランを予約しました。

■献立

   
■先付   
桜海老と青菜の浸し
ばらのり

メインプレート料理

  ■蒸し物  
  蟹スープ蒸し 
 蟹身 銀杏 百合根
 蟹味噌餡

 ■陶板焼(チョイス)
・魚介の陶板焼
  蝦夷あわび 天使の海老
 鱒の助
  野菜の甘酢あんかけ

又は

・黒毛和牛の陶板焼
  野菜の甘酢あんかけ

  ■土瓶蒸し 
鮎魚女 桜しんじょ
 名古屋コーチン 蓮根餅
 みつ葉

  ■食 事  
 桜海老 竹の子 碓井豆
  せいろ蒸し御飯

  ■デザート 
 和菓子
 桜プリン 桜ゼリー掛け
 桜アイスクリーム
先付
メインプレート 陶板焼は黒毛和牛

陶板焼きは選択制で、わたしは黒毛和牛、友人は魚介類をオーダーし、少しずつシェアしました。

先付けからメインまで今の季節を感じられる素材がふんだんに使われています。どの料理も出汁の美味しさがしっかり感じられ、店内の雰囲気、食器も洗練されていて、家庭料理では味わえない特別感があります。

そして今回特に気に入ったのがデザート。桜尽くしのプレートが見て良し、食べて良し、優しい甘さなのでスイーツ不得手のわたしでも十分堪能することが出来ました。

年齢的にお子様ランチはちょっと…なので、この大人さまランチはいい企画だと思いました。

実は先日、同行の友人が外出先で足を痛めてしまったばかりだったので、ゆっくりとした移動を余儀なくされました。

上野から東京駅の八重洲口からタクシーで日本橋三越まで移動し、食事を済ませたあとは「無料巡回 バスメトロリンク日本橋」を利用して八重洲口方面に戻りました。

今日は雨降りでどこも混雑していたこともあり、ゆっくり散策することは出来ませんでしたが、また別の企画展の開催時には、八重洲口からこの無料循環バスに乗ってのんびりと散策してみたいと思います。

最後に…これは、バスを降りて日本橋のさくら通りを通って八重洲口に向かっている時に撮った画像です。晴れた日の桜も綺麗ですが、こういった雨の日の桜もまた儚げで趣きがあります。

シーレの作品を鑑賞したあとにこの景色を眺めたこともあって、いつにも増してエモいフィルターがかかっているように見えました。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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