ニームオイルとは?
以前わが家にニームという木をお迎えしました。
おかげさまでつやつやな葉を広げすくすくと成長しております。
ただいかんせん害虫対策としてはこのひと鉢では心もとなく、これから気温が下がってくると室内や温室に取り込まなくてはいけなくなるので、もう少し手っ取り早い害虫対策はないものかと考えてみました。
そこで登場するのが今回とりあげるニームオイルです。
ニームオイルとは、“ニームの木の実“から抽出したオイルのこと。色は黄色く、無農薬栽培でぜひ活用したい、自然由来のオイルです。
ニームオイルの元となっているニームは、樹皮、種子、実、葉のすべてに薬効がある、センダン科・インドセンダン属の樹木で、原産国インドでは古くから珍重されてきました。またスキンケア用品やシャンプーの原材料としても使われます。
ニームには、虫除け効果を発揮する「アザディラクチン」という成分が含まれており、厚生労働省が「人体に害を与える恐れがない65物質」のうちの一つに指定しました。この安全性の高さもニームオイルの大きな魅力です。
この効果のメカニズムとしては、
・昆虫の幼虫の脱皮や羽化を妨げる。 ・害虫の食欲を減退させる。
つまり、害虫がニームオイルの付着した葉を食べると、食欲がなくなり、その結果成長がとまり、餓死していく過程をたどります。
しかし人間やペット、カエルなどの脊椎動物、トンボやカマキリなどの肉食性昆虫や、ミミズなどの土中有益動物に対して毒性を示さない極めてミラクルな効果を持つ成分なのです。
ニームオイルの使い方
ということで、早速Amazonでポチッとしてみました。
ニームオイルは各メーカーによって希釈する倍率が異なるようですが、おおよその希釈の倍率は500倍前後。スプレーボトルに水を入れ希釈して、作物に直接吹きかけます。
葉の裏にハダニが発生してないか、新芽の先にアブラムシはいないかよく確認しながら、スプレーしていきましょう。特にハダニは乾燥すると発生しやすいので、水分を与えることでかなり防ぐことができます。
日頃からこの希釈液を吹きかけることで、病害虫を防ぐだけでなく、葉に栄養も与えることができます。スプレー後、希釈液が余ったら土にそのまま与えても肥料代わりとなりますが、くれぐれも原液をかけないように注意しましょう。
なお最近入手した情報によると、このような展着材を混ぜで噴霧するとより効果が長持ちするそうです。
害虫の被害にお悩みの方は是非試してみてはいかがでしょう。
ちなみに室内にニームの木を置いておくとゴキブリ避けの効果も期待出来るようです。
今朝の収穫
昨日の画像のオクラは案の定アオムシに雌しべが食い荒らされて残念なことになっていました。
なので今日は念入りにニームオイルスプレーを噴霧しておきました。
それから今朝の収穫。きゅうりから瑞々しい雫が滴っていました。
日々の水遣りの成果がこんなカタチで垣間見えたようで、この素晴らしい命を頂いていることの責任を感じました。
だから尚更、この野菜たちが愛おしく感じられるのです。
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