ブッキング
今日から10月。そろそろ旅の準備に取りかからなければ。
四国では高知から琴平まで観光列車に乗って移動する予定。
しかし予約は出発1ヶ月前からで、今回はいつも予約をしてくれる友人の代わりにわたしが担当することになっています。
飛行機の予約は慣れていますが、鉄道の予約は不慣れなのでとても不安。通常はみどりの窓口で購入するところ、お弁当も頼みたいので、近くの旅行会社でまとめてお願いすることに。
そして実は、高知のとある有名ホテルに予約を取っていましたが、ここがかなり強気の設定で、予約日の1ヶ月前からキャンセル料が発生するのです。
ということでその期限までにはもう少し余裕があるのですが、忘れてしまうと困るので、10月に日付が変わると同時にこのホテルをキャンセルしました。少し残念ですが、ここは近所のママ友も行きたがっているので、いつかきっと行ける日が来るでしょう。
キャンセル理由
ところで今回なぜキャンセルすることになったのかというと、、、
このホテル、なんといってもオーシャンビューな眺望が絶景と評判で、またその素晴らしい景色を眺めながらのメインダイニングの料理が絶品なんだとか。しかし今年に入ってから、そちらのシェフさんが独立して高知市内にお店を構えたのだとか。
もちろんその彼のあとを引き継いだシェフも腕利きの料理人に違いないですが、わたしとしては、どうしても前のシェフさんの料理を味わってみたい。
このシェフさん以前のレストランに在籍していた時、2年連続でゴ・エ・ミヨに選ばれるという腕の持ち主で、JALファーストクラスの機内食や、クラブラウンジの料理の監修をされています。また昨年のCHEF – 1グランプリでも高知代表として出場されていました。
ゴ・エ・ミヨ( Gault et Millau)とは、、、ミシュランと並ぶ強い影響力を持つフランス発祥のレストランガイドのこと。
ミシュランとゴ・エ・ミヨのどちらがより優れたガイドブックであるかという話題は常に論争を呼んでいて、一言で言うとミシュランは出版数で勝っているという点でより影響力が強く、一方でゴ・エ・ミヨは料理の質を純粋に評価するという徹底した方針に基づく潔癖さにおいて勝っているといわれています。
とまあ本当に素晴らしい経歴の持ち主なのです。
それでわたし、その方に予約が取れるか連絡してみたのです。そして、現時点で、あのホテルに予約を入れていることもお伝えしたのです。
するととても丁寧な返信が返ってきました。
ご返信ありがとうございます〇〇様。
開店時間は18時です。料理は一斉スタートとさせていただいておりますので、ご予約は曜日によりますが18時もしくは19時のみでお受けしております。
△日のご宿泊先は×××××なのですね。非常に良いところですのでゆっくりお楽しみ頂ければと思います。
一点お食事時間なのですが、トータル3時間〜長くて4時間はかかります。その後×××××へ向かうとなると当店からですと1時間弱はかかりますので、お日にちは別にされたほうが良いかと思われます。×××××にご宿泊ですと、あちらのレストランでお食事をとられるか、もしくはチェックインされた後ホテルの近くでとられ、ホテルでの滞在時間をゆっくりとられた方がおすすめです。
再度ご検討頂ければと思いますのでどうぞ宜しくお願い致します。
シェフさんの返信
なるほど。残念ながら翌日は観光列車で香川に向かう予定なので高知の滞在はその1泊のみ。
そうなるとホテルかレストランかどちらか一択。そうすると自動的に、花より団子なわたしたちは、レストランを選ぶことになります。
となると必然的にJR高知駅界隈のホテルを選択することになるので、翌日の鉄道の旅にとっても都合が良くなります。
つまりキャンセル理由は、“眺望の良いホテルより、美味しい料理を選んだ“ということです。
テロワールとは
ところで皆さんは“テロワール(Terroir)“という言葉をご存知ですか?もともとは「土地」を意味するterreから派生した言葉で、ワイン、コーヒー、茶などの品種における、生育地の地理、地勢、気候による特徴を指します。
日本語では「テロワール」と片仮名転写してそのまま用いられていますが、その作物における「生育環境」「産地特性」という意味で用いられています。
今回初めて四国に出掛けるので、せっかくですから、その土地の素材を使った料理を味わいたいと思っています。
今回伺う予定のレストランのシェフさんが、あるインタビューでこんなことを仰ってました。
料理が美味しいのは当たり前。「どれだけ楽しんでもらえるか」を大切に、作り手の思いもちゃんと届けていきたい。高知に根ざしているからこそ、地元の食材の良さを伝えたいと考えています。
一般的なレストランとは違うので、店名にも「レストラン」は付けていません。
新しい食事の楽しみ方を知って、発見と驚きを味わっていただきたいです。
シェフさんのお言葉
またこの方は、“世界中から、わざわざ高知へ行きたくなるような店にすることが今の目標です。“と高い理想を掲げていらっしゃいます。
高知のテロワールで育まれたさまざまな食材をどんなふうに料理してくれるのか今からワクワクが止まりません。
今回あえてホテルやシェフさんのお名前は掲載していませんが、これは実際に伺ってから記事にしたいと思います。
編集後記
日本国内だとよく“食は東京に集まる“などと言われていますが、世界各地そして国内でも、その土地で育まれた新鮮な食材は、そこでしか味わえないものが多いです。そんな一期一会の味に出会う為だけの旅があってもいいとわたしは思います。
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