去年の秋、園芸店の見切り品コーナーで見つけた薔薇・トゥルーシンリアリティ。
この春、見違えるほど立派に成長して、美しい花を咲かせてくれた。

たった100円で売られていた薔薇でも、心を込めて育てればちゃんと応えてくれる。
わたしは薔薇のお世話をしていると、時々こんな一節を思い出す。
きみのバラが、きみにとってかけがえのないものになったのは、きみがバラのために費やした時間のためなんだ
これはサン=テグジュペリの『星の王子様』で、キツネが王子様が語り掛けた言葉。
これは薔薇に限ったことではなく、家の庭やベランダで作った野菜や果樹や、家族や友人にもあてはまる。これらは共に過ごした時間が長ければ長いほど、より愛着が湧いてくるものだ。
逆にいうと、少し前まで咲いていた“とある桜の名所の桜“には、まあ綺麗だなと思う程度で、今はさしたる思い入れもないので、わざわざ人混みの中、観に行く気にもなれなかった。
むしろ桜は咲き終わると、後片付けは大変だし、放置しようものなら虫がつくし、かなり手間の掛かる花木なので、一般の家庭の庭で管理するのはなかなか難しので愛着よりむしろ面倒臭さのほうが先に立つ。
そう、昔からよく言うではないか。
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と。これは桜と梅の剪定の際の注意点を示した諺で、桜は切り口が腐りやすいので無闇に剪定してはならないが、梅は剪定を怠ると樹形が崩れてしまう。つまり、それぞれの木の特性に合った剪定方法を理解し、適切な時期に剪定を行うことが大切なのだ。
そういう意味でいうなら薔薇だってそう。棘はあるし、消毒をしないとすぐ虫がつくし、花が終わると速やかに片付ければならない。しかし、樹木と比べるとコンパクトに管理することも可能なので自宅の庭で毎日お世話をしていれば自然と愛着も湧いてくるし、手間を掛ければ掛けただけ、美しい花を咲かせてくれるし、切花にして花瓶に挿して室内で楽しむことも出来る。自分にとっての“世界にひとつだけの花“を誰にも邪魔されず独り占めするなんてことも可能なのだ(^^)
そしで今年はまた更にもうひとつの楽しみが。

先日挿し穂から成長したつる薔薇にトレリスを絡ませてみた。そしてとうとう小さな蕾がついてきたので、まもなく見事な真紅の薔薇のお見えとなりそうだ。
そう、薔薇といえばクレマチスと相性がいいことでも知られている。今年は家の建築が控えているのでそれぞれ鉢植えで管理しているがいずれは両者のコラボの実現も夢ではない。

柿生は、鮮やかな色合いのピンクの花弁と少し黄色味がかった花芯のコントラストがなんとも美しい。遠目でも、近くに寄ってみてもそれぞれの魅力がある。
そして今月はなんと言ってもこのお花。去年娘①から貰ったカーネーション・オスカーがこんもりと咲いている♪

昨年末、娘②から貰ったPWのスーパーアリッサムがまるでブーケのように咲いている。写真だと伝わらないかもしれないが、この小花の密集した感じが大輪の花とはまた違う趣きがあって美しい。

そして玉ねぎが倒れてきたので、そろそろ収穫のいい頃合い。既に何個か収穫しているが、玉だけではなく、葉の部分だけでも十分美味しい。通常のネギの緑の部分より甘みがあり、炒めても湯掻いて胡麻和えにしても、もちろん汁物に入れてもなんでも美味しい。大量に消費したければ餃子の具にしても良さそう。

そして今年の苺はなかなか豊作。株がしっかり成長してくれたことと、ランナーから育てた新苗たちがなかなかいい仕事してくれている。中にはもうお役御免かなぁなんて苗もあるけれど、ここまで枯れることなく居てくれたことに感謝しかない。

今どきの青果店やOisixで売られている新種のブランド苺と比べるとどうしても小粒になりがちだが、小粒だと長い期間楽しめるし、持て余したらジャムやコンポートにしてもいい。
そういえば苺栽培を始めたのは、近所の畑の前を通り掛かった時に、おそらく宝交早生の苗を100円で入手したのがきっかけだった。
今は、その苗の子孫や白苺、紅ほっぺ、東京お日様ベリー、スカイベリー、あきひめ、とよのか、とちおとめなどを育てているのかな(笑)
そうすると、おそらく市場に出回っている高級品種は、ひとつの苗に数粒しかつかないように摘花してることが分かる。だから高いのも仕方ないのかなって。
ちなみにわが家ではいま毎日大きめの苺が6粒くらい採れていて、夫とわたしで折半して頂いているのだが、食に関心のない彼をして、苺の香りが半端ないらしい。夫は非喫煙者なので割と匂いには敏感なほうなので余計にそう感じるかもしれない。もちろん、きょうさんも非喫煙者。
喫煙者はその辺りあまり気にされないのかもしれないが、今どきのホテルや旅館は全室禁煙が基本。勿論レンタカーもだが、万が一そのルールを守らない人がいた場合、非喫煙者は室内に入るや否やその臭いを敏感に察知する。
それも価値観と言われてしまえばそれまでだが、せっかく良い香りのする花を育てていても、そのステキな香りを楽しめなかったとしたら勿体ない。
そう、わたしが花見を好まない理由もその辺りにあるのかも。それは花火大会などもだが、花見と称し酒を呑み酔った勢いで醜態を晒したり、飲まなくても内輪受けでワイワイガヤガヤと大騒ぎしたりする人が一定数いたりするからだ。
いま連休中だからと言うこともあるが、近所の借家に子供たちが大勢集まって家の前で暗くなるまで大騒ぎしていた。とにかく人が大勢集まると碌なことがないので、この連休は特に目的がない場合を除いて外出しないのがいいと思っている。
そうは言っても昨日は駅方面に用事があったのでついでにテラモの園芸店を覗きに行ってしまった。ここの花苗は基本的にお高いのでケチなきょうさん(笑)は定価で買うことはほとんどないのだが、行けば何かしら買ってしまうので、本当の意味のケチではない(*´ω`*)
ってことで今朝も苺の収穫と新しくお迎えした苗の植え付けをしないとだ。
こんな感じで行楽地に出向かなくとも、花と戯れ日々リア充(笑)なんで相変わらずブログの更新が滞っているが、それだけきょうさんは“幸せ“だと思って貰えたら幸いだ(* ´艸`)
もちろんわたし自身、積極的に“他人の幸せを心から喜べる人になりたい“なとど、いい人ぶるつもりもないので、どう思われても構わないのだが(笑)
コメント