七草のお粥
年明け早々やらかした。うっかりして前日までに七草粥セットを買い忘れていたことに当日の朝になって気づく。
仕方ないので大根と白菜などありあわせの野菜でお粥を作って食べることに。
じいはこういうお粥が嫌いで、姑が作っていた卵粥しか受け付けないのが超面倒くさい。そしてわたしは、この卵粥は苦手なので、先に自分の分を取り分け、残りを卵粥に仕立てた。
ところで七草粥にはどんな歴史と由来があるのか。
正月七日は、五節句の一つで、新年最初の節句・『人日(じんじつ)の節句』。
昔から中国では、一月一日を『鶏の日』、二日を『狗(いぬ)の日』、三日を『猪(=豚)の日』、四日を『羊の日』、五日を『丑の日』、六日を『午(うま)の日』として、それぞれの日にはその家畜を殺さないようにしていたのだとか。
そして七日は『人の日(人日)』で、犯罪者への刑罰を行わなかったとも、邪気を祓(はら)う日だったとも言われている。
また中国の『荊楚(けいそ)歳時記』に、『正月七日を人日と為す。七種の菜をもって羹(あつもの=汁もの)をつくる』とあり、七種類の菜の吸い物を食して無病を祈る風習があり、どうやら七草粥を食べる習慣はこの辺りからきているようだ。
前日は、ガロット・デ・ロワを食べてお祝いをし、翌日は七草粥。なんとも節操のないことをやっていると、敬虔なカトリック教徒さんたちには呆れられてしまうかもですが、まあいいじゃないですか。
行事にまつわる物を頂くことによって、時にその歴史的背景を考えるきっかけになることもあるのだから、そんなに悪いことでもないと思う。
たとえば西洋美術を鑑賞する際、キリスト教の知識があるとないとではその理解度が大きく変わってくるように、未知の領域に飛び込む前に、ある程度の予備知識を頭に入れておくことはとても大切なことだ。
植え替え
さて昨日は買い物を忘れてしまうぐらいいろいろとバタバタしていた。と言うのも、娘が今まで自治体から借りていた市民農園の抽選に落選して、来月までに全て更地に戻さなければいけなくなったのだ。
それでその畑から、ローズマリー、ワイルドストロベリーや雑草避けのシートを撤収してきた。
午前中のうちにローズマリーとワイルドストロベリーを移植する作業をしなければいけなかったのでなかなか大変だった。
見てよ、このローズマリー…もう元気一杯なんてもんじゃないぐらい茂ってる。こんなに元気な子を廃棄するなんて可哀想で出来ない。
とりあえず今はここにいてもらって、春先になったらまた移植するかも。
それから、ワイルドストロベリーのほうは、枯れた葉や茎を整理して、寄せ植えに混ぜ込んでみた。ラミウムが盛り盛りになっているけれど、せっかく元気に伸びているので、しばらくはこのままにしておく予定。
そういえば、苺のコンパニオンプランツとして植えたボリジの花がもう咲いてきた。咲き始めの花はピンク色だが、次第に涼しげなスカイブルーに変わっていくらしい。
エディブルフラワーとして、フレッシュな花の萼を外してサラダに散らしたり、砂糖漬けにしてケーキを飾ったり、氷に閉じ込めて冷たい飲み物に浮かべてもよさそう。
ちなみにこのボリジも、ローズマリー、ワイルドストロベリー同様ハーブの一種なんですよ。
ローズマリーもブルーの花が咲くようなのでこれから春にかけてますますお庭が賑やかになってくる予感がする。
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