大病院占拠と同じ日、もうひとつ最終回を迎えたドラマがありました。
『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』
個人的に今期は、これが一番でした。
大病院が登場人物多数、セットもそれなりお金がかかっているのに比べると、ほとんどメインキャスト3人(高橋一生・橋爪功・本田翼)の会話だけで成り立っているストーリーは、まるでひとつのお芝居を観ているようでした。
舞台は、地方都市で代々続く煙火店(=花火店)。高橋と橋爪は、四代目となる父・望月 航(こう)と、その息子・望月星太郎(せいたろう)に扮します。やがて、「すまん…」という一言を残して、父親が亡くなり、1人取り残された星太郎はひとり途方に暮れることに…。しかし数か月後、死んだはずの父親が、当たり前のように日常に現れて…?!
その関係性に、ヒロインとして本田翼が参戦します! 人生の岐路に立ち、星太郎に弟子入り志願する謎の女性・水森ひかりを演じます。
公式サイトより
高橋×橋爪のタッグが素晴しいの言うまでもありませんが、このドラマでひかりを演じた本田翼は本当にハマり役でした。3人の息のあった掛け合いを見ているだけでほっこりしました。
最終話…父親が幽霊として現れ、生前話せなかった色々な真実が明かされて行く過程で、星太郎は何年,何十年ぶりに大切な人(別れた母親、幽霊の父親も然り)に再会…『出会い直す』を経験します。そしてせっかく出会い直したのだから、過去よりも未来を見つめていこうという思いに至り…そんなありったけの思いを詰め込んだ自分だけの花火を夜空に打ち上げるのです。
いろんなメッセージが込められていて、でもそれを声だかに訴えるでもなく、おおらかな終わり方に逆にじーんとしました。何のために花火を上げるのか。花火はメッセージであり、思いは届くという肯定感がじわじわ広がるような終わり方でした。
庭の葉牡丹の花が咲いたのですが、これがまるで花火のように見えたのはこのドラマのおかげかもしれません。
それから、いちごの花に人工受粉をした時の耳かきの梵天も花火のようで可愛らしことにも。
一見なんでもないようなコトからも幸せを感じることが出来るということに気づかされました。
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