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【南アルプス】七賢、金精軒、サントリー白州蒸溜所ものづくりツアー 「水と生きる」人々の熱量にふれる旅 前編

「女の癖に生意気な」などと、“飲める自慢のおっさんたち“には甚だ鼻つまみもののわたしだが(笑)、先日鉄子と共に、あのウイスキーで有名なサントリー白州蒸溜所のある山梨県の白州で試飲のはしごなどを体験してきた。

今を遡ること2ヶ月ほど前、わたしたちは【抽選式】白州ものづくりツアー(有料3000円)に申し込み、平日のキャンセル待ちでようやく予約をゲットするという幸運に恵まれた。

ここでウィスキーなどに興味ない方にしてみれば、「だから何?」って話かもしれないが、いわゆるジャパニーズ・ウィスキーは、世界的な評価の上昇、国内ブーム、訪日外国人観光客の増加、原酒不足など、様々な要因が複合的に作用した結果、需要が供給を上回り、ノンエイジモノでも最低3年以上の熟成期間が必要なため、すぐに生産量を増やすことができないこともあり価格は高騰の一途を辿っている。

そのような背景で、この白州蒸溜所ツアーも有料の抽選式という形式を取るようになるなど、ツアー参加に漕ぎ着けるだけでも年々ハードルが上がっているのが現状だ。

なのでこれは白州マニアにとっては、千載一遇の機会とでもいうのか、まさに“天使の分け前“に預かる大変レアな時間と言っても過言ではない。

ちなみに、この“天使の分け前“という、なんともロマンティックなネーミングについてだが…これは、ウイスキーやワインなどの蒸留酒を樽で熟成させる際に、水分やアルコール分が蒸発して量が減る現象のことを指す。この現象は、熟成中に樽の木材を通して蒸発が起こるために生じ、その減った分を「天使が飲んだ」と例えて“天使の分け前“と呼ばれるようになった。

などと語り出すとキリがないので先に進むことにする。

でまあ〜それだけでも十分堪能出来てしまうのに、さらに、その前にこちらにも立ち寄って、朝から駆けつけ一杯…七賢で試飲までする果報者ぶり(^^)

ここでまた七賢何それって方の為に。

七賢のブランドで知られる山梨県北杜市白州町の山梨銘醸が手がけたスパークリング日本酒「七賢アラン・デュカススパークリングサケ」が2023年5月のG7広島サミットで提供され話題となったのは記憶に新しいところ。

この七賢で試飲したのは、王戎尚秀というこの売店のみの限定酒。

特に王戎は、“袋吊り“から自然に滴る雫だけを集める手法で作られた大変貴重な逸品。

袋吊りとは、搾りの際に醪(もろみ)を袋に詰めた状態で吊るして、圧力を掛けずに自重で滴る酒だけを集める手法で、圧力を掛けないため雑味が出にくいが、大変手間が掛かり酒の収量は極僅かとなるので、主に高級酒の搾りで行われる手法となる。袋吊りで搾られたお酒は、雫酒(しずくざけ)とも呼ばれていて、まるで芸術品のように取り扱われている。

なので試飲のお値段も、ガラスのお猪口一杯700円と、なかなかの富豪価格(笑)。

だが口に咲く圧倒的な存在感、広がるアロマ、甘味、丸く柔らかな余韻と非常に飲み易く、つい飲み過ぎてしまいそうな危険なカオリがする。

いや待て、これから白州のテイスティングなのでここでのんびりしている場合ではないので、うしろ髪を引かれる思いで、その場を後に。

そして次は、七賢のちょうど道を挟んで向かい側にあるこれまた大変趣きのある建物に向かった。

信玄餅といえば桔梗屋のものが有名だが、「信玄餅」という名称はこちら金精軒が商標登録しており、桔梗屋は「桔梗信玄餅」という名称で販売している、ということはあまり知られていない。

これは、金精軒「信玄餅」の商標を取得したため、桔梗屋が名称を変更したという経緯がある。

しかしこの金精軒の名を一躍世に知らしめたものと言えば、やはりこの水信玄餅だろう。

水信玄餅(公式からお借りしました)

残念ながらこの日は平日だったのでこの“水信玄餅“にお目に掛かることはなく、“生信玄餅“をお土産として持ち帰った。

やだーこれじゃあ、話したいことがてんこ盛りになって溢れそうなので、ものづくりツアーのお話は、また後編で語ることにするか(^_^;)

その代わりと言ってはなんだが、これらのお酒や銘菓をはぐくむ“白州の名水“について。

「白州の水」は環境省の日本名水百選にも選ばれている水。南アルプスの甲斐駒ヶ岳は花崗岩層が多いのが特徴。花崗岩は水をろ過するのに適した性質で、甲斐駒ヶ岳自体が巨大なろ過装置のような役割を果たし、山に降った雪・雨が約30年かけて浸透し、地下水となって麓にその恵みをもたらしている。

「白州」という地名の由来でもある甲斐駒ヶ岳から流れる川の水が運んだ砂が扇状になったところが白州でだからこそ、地下水が豊富にあります。

この水はミネラル分を多く含んだ軟水で口当たりが良くまろやかで、ほのかな甘みさえ感じる良質な天然水だ。

白州の水はpH値が7.2で、中性のど真ん中にあり、無味無臭に限りなく近いので、これが素材の味を引き出すことに繋がり、お米やお酒のストレートな味が出る。和菓子もあんこの味に違いが出てくるので水がとても大切なのだ。

さて、先にお土産もゲットしたことだし、そろそろ白州の森に向かうとしますかね♪

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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