入院

暮れも押し迫っているのに非常事態だ。私のDysonの掃除機に不具合が発生している。ちゃんと充電台にセットしているのに、いざ使うとなると電源が入らないのだ。よく見ると赤いランプが点滅している。

一刻も早く問題を解決したかったので、Dにカスタマーセンターへ連絡を頼んだ。しかし、それがあまりいい結果を生まないことはいつものことである。

案の定、家に帰ると、、、充電台の設置部分まで全て外された状態で、、、明日本体を引き取りに来るからと。

いや、充電台は本体ではないから、コードと、本体だけでいいんだけど?なんで外しちゃったのよと言ったら、いいだろう全部出せば?と言ってきたので、余計なパーツまで出すとそれが無くなる可能性が高いから、それはダメでしょ?と言ったら怒りだした。

挙げ句の果てにどうしてありがとうと言えないんだときた。

申し訳ないが、家電のカスタマーセンターに電話するぐらいのことは普段からよくやっている身からすると、私はDから何度ありがとうと言われたらいいのか分からない。

本当、こんな程度のことで偉そうに恩着せがましい男って感じ悪い。だから嫌いなのだ。

しかし私がいくら嘆いてもこの人の人間性は変わらないので、晩御飯を出したらさっさと部屋に閉じこもるのが一番だ。

それにしても、、、私のDysonの掃除機と言ったのには理由がある。実際これは私がお金を出して買ったものだからだ。

Dは安いものにしか興味がない。だから高いという理由だけでDysonの掃除機は選択肢から外れる。

しかし、私は高くてもそれ相応の価値のあるものなら手に入れたいと思う性格なので、去年自分のパート代から2階用?にハンディタイプの掃除機を手に入れたのだ。

まだ1年しか経っていないのに不具合とは残念なことだ。しかし保証期間内だから逆に良しとしたほうがいいのか。安いものではないだけにちょっと複雑な気持ちだ。

いずれにせよ私のDysonさんが、明日から入院することになったのはとてもショックな出来事である。

つい最近購入した空気清浄機&加湿機があるから寂しくはないが、お気に入りと離れるのはとても心許ない。


私は人付き合いが苦手だ。そのせいか、なんの文句も言わないすぐれものにはとても目がない。

最近だとLINDBARGのメガネとSLOWの鞄が一番のお気に入りだ。

これらは安いものではないが、大切に扱えば一生モノにもなりうる可能性を秘めている。

そうそう、お気に入りというか、最近価値あるものと分かったものがある。

以前インドに旅行した時、織物工房で手に入れたパシュミナのマフラーだ。

当時私は、パシュミナ?何それという感じで、玄関マットを買うついでに店員さんの口車に乗せられてちょっと高いなと思いつつも旅の思い出としてそれを手に入れた。

しかしそれは一見地味でしかもニット類はあまり得意ではないのでしばらくタンスの肥やしになっていた。

ところがある日、友人とニットのセーターの話をしたときに、カシミヤの話題になって、パシュミナとは、カシミヤよりも更に繊細で肌触りのよい、インドのカシミール地方に伝わる手織りの毛織物だということを知ったのである。

そして最近そのマフラーを通勤で使っているのだが、一度使い始めたらもう他が使えないぐらい使い心地がいい。

暖かくて軽くて手触りがよくて使わないときにコンパクトにしまうことが出来る。一見して分からない、これは使った人しか分からない素晴らしさなのである。

あの時メインで買った玄関マットも健在である。ケチなDは私には何も買ってくれないから、私は黙って自分のパート代からあれこれ捻出してきた。

結果的にそのおかげで意外と良いモノ囲まれて暮らしていることに気づきはじめた。

つまり自分の感性の赴くままに手に入れることが大切なのかと思う。

私がインドに行った時、インドは記録的な熱波の季節だった。そんなシーズンオフの時期だからこそパシュミナのマフラーも比較的リーズナブルに手に入れられたのだと思う。

おそらく今後あの工房に行くことは2度とないと思うから、その一期一会のチャンスを逃さなくてよかったと思う。

私のDysonの掃除機、、、早く元気になるといいな。お気に入りには優しく出来るのに、、、Dには全く優しさを持てない私ってと思いながら、、、ひとりほくそ笑む。

コメント

タイトルとURLをコピーしました