鎌塚氏、震えあがる
先日観覧した『鎌塚氏、震えあがる』の東京千穐楽当日の話の続き。
この公演が行われたのは東京・三軒茶屋にある世田谷パブリックシアターである。
ちなみに客席からの写真撮影は禁止なので、画像はここまで。

「鎌塚氏シリーズ」は、三宅弘樹さん主演で2011年から上演されている人気の舞台シリーズ。
第7弾となる今作「鎌塚氏、震えあがる」は、怪奇現象が絶えない幽霊屋敷が舞台のホラーコメディーで、天海祐希、ともさかりえ、玉置孝匡、羽瀬川なぎ、池谷のぶえ、藤井隆ら豪華キャストが出演している。
恥ずかしながらきょうさん、このシリーズは初見。しかも大変失礼なことに、ママ友にこの舞台の情報をLINEで伝えた時、「この天海さんの舞台行きたいですか?」なんて聞いていた(ノ_<)
ダメよね。自分なりにはそこそこステージ関係は知ってるつもりでいたけれど、まだまだ知らない舞台や役者さんのコトが沢山あるのよね。
以前はその時々に“推し“が居たのだが、今は特に誰ということはなくて、どちらかといえば脚本や演出家のビッグネームが手掛ける作品を追うようになった。
なので、TVドラマや舞台でも何度も主演の三宅氏のことはお見かけしていたが、それぞれのキャラクターを演じる役者さんという視点でしか見ていなかった。
しかし今回改めて主演俳優として三宅氏をみて、その役柄になりきる演技力の高さをまざまざと見せつけられた気がした。
ゲストの天海祐希さんの華は華として、その大輪の花の美しさに一歩も引けを取らない…たとえるなら、つる薔薇を支えるがっしりとしたトレリスのような、そこになければ舞台が成り立たないぐらいの存在感だった。
それにしてもだ。このお芝居があまりに面白く素晴らしかったから仕方ないのだが…ママ友が『もう一度観たかったなぁ』と言ったさりげないひと言に、少しカチンときた(笑)
この記事の前編で、“持ってるきょうさん“などとビックマウスかましてはみたものの…それに至るまで、沢山の舞台のチケットに落選した過程がある訳で、いとも簡単に千穐楽のチケットを入手した訳ではないからだ。
これはわたしの勝手な推測だが、彼女の友人の中には入手困難な公演のチケットを転売ヤーに高額を支払ってでも入手している人がいて、「そんなにみたいなら、オクで買えばいいじゃん」などと言われたことが頭の片隅にあったからに違いない。
もちろん、彼女もわたしも、そこまでしてチケットを入手するつもりもないし、そういう行為は、“転売ヤー“の思うツボなので、断固拒否したいコトと思っている。
幸せって…
それにしても…つい先日も友人と話したばかりだが、近頃は特に“幸せって結局はお金なのかなぁ“と感じるコトが多々ある。
去年ママ友にお孫さんが生まれてから、彼女は頻繁に都内の娘さんのお宅にお手伝いに行くようになった。まあ、孫…特に“娘の子供“は格別に可愛いのは確か。実際わたしも夫も、長女が産んだ子供…孫は本当に可愛いと思っている。
だかその一方で、いくら可愛いからといって、娘や孫の求めるままにあれやこれや買い与えることは、必ずしも本人の為にならないと思っている。

そう、件の“転売ヤー問題“も然り。“金の力にモノを言わせて“入手困難チケットを転売ヤーから高額で買い取る行為“は、転売ヤーを増長させるだけであるように、可愛い娘や孫に、集られるだけの祖父母になってはいけないと思っている。
「労せずして得たものは、苦労して返さねばならぬ」という諺は、努力や苦労なしに手に入れたものは、長続きせず、いつか必ず失うことになるという教訓だが、わたしが正規ルートのチケット入手に拘るのも、常にこの諺を心に留めているからである。
その心を忘れなければ、今ある“幸せ“に感謝し、それ以上の“幸せ“など望むべくもないことを知るからである。
人の欲望に際限はない。一旦そのタガが外れてしまい、その暴走を止める人がいなかったとしたら、あのいま巷を騒がせているモンスターがまた生まれないとも限らないのだ。
LONG WEEKEND
titotenを出たあと、食後のデザートとコーヒーを求め、すぐ隣のLONG WEEKENDに。

ここは、ご夫婦で経営されているお店で、お2人は以前、オーストラリアのメルボルンに滞在されており、帰国後このお店をOPENされた。
メルボルン…ここもママ友と一度しか行ったことがないが、とても素敵な街だった。
オーストラリア第2の都市・メルボルンは、イギリスの政治経済誌「エコノミスト」の調査機関による「世界で最も住みやすい都市ランキング」で、2011年から7年連続で1位に選ばれていることでも知られている。

ちなみに2024年版では多少ランクダウンしているものの、オーストラリアはその他の都市もランクインしており、その住みやすさには定評がある。

メルボルンは、ビクトリア様式の歴史的建造物や緑豊かな公園が広がり、少し路地裏に入れば、可愛いカフェやブティックが立ち並んでいる。

また郊外に出れば、世界最小のペンギン、リトルペンギンが見られるフィリップ島など、見所がたくさんある。

といった感じで、メルボルンにはいい思い出しかない。
今回わたしは、フラットホワイトと、バナナブレットを頂いた。

フラットホワイトはオーストラリアやニュージーランドで一般的なエスプレッソベースのコーヒーである。 エスプレッソにきめ細やかに泡立てたスチームミルクを注ぎ、エスプレッソとミルクがよく混ざり合ったとても飲みやすいコーヒー。
コーヒーにミルクを合わせる飲み物といえば「カフェオレ」や「カフェラテ」が有名だが、カフェオレはエスプレッソコーヒーではなくドリップコーヒーを使い、ミルクとコーヒーが1:1になるように作る。
一方、フラットホワイトはエスプレッソコーヒーを使い、フォームドミルクと1:3になるように作る。その際、フォームドミルクの泡は薄めに仕上げるのがポイント。
カフェラテはフラットホワイトと同様エスプレッソコーヒーを使うが、フラットホワイトよりもミルクの割合が多く、フォームドミルクまたはスチームドミルクを使うのが一般的。
今年夫がメルボルンも訪れる予定なので、今から土産話が楽しみである…が、しかし、彼がおしゃれなカフェでフラットホワイトを飲んでいる姿を全く想像することは出来ない(笑)
ところで、LONG WEEKENDという店名だが、直訳すると長い週末となり、ざっくりいうと“連休“といった感じか。このお店に来たら、“とある海外のカフェにいるように、のんびり寛いでね“というオーナー夫妻の心遣いが感じられるようだ。
で、本当に(笑)たまたまあとで知ったことだが、この自家製バナナブレッドやオリジナルブレンドコーヒーのフラットホワイトがおすすめだったらしい。
うーん、そう考えると、やっぱり“きょうさんは持ってる人“かもなんて、自分で自分を褒めてやりたい気分になったとさ。
おしまい♪
コメント