10/24(木) 11:55配信 STVニュース北海道
北海道砂川市で6年前、ハンターの男性が市からの依頼でヒグマ駆除のために発砲し、その後、猟銃の所持許可を違法に取り消されたとして訴えを起こした裁判で、さきほど男性の弁護士が札幌高裁の判決を不服として最高裁に上告しました。
上告したのは砂川市のハンター・池上治男さんです。
池上さんは2018年、ヒグマ駆除のため市からの依頼で発砲した際、周囲に人家があったことを理由に銃の所持許可が取り消され、その後、処分は不当だとして道に撤回を求めています。
1審の札幌地裁では池上さんの主張を全面的に認め、処分の取り消しを言い渡しましたが、今月18日の2審判決で札幌高裁は1審判決を取り消し、池上さんの訴えを棄却しました。
池上さんの弁護士は取材に対して「有害駆除の現場に悪い影響を与える判決であり、争わなければならない」と述べています。
「木を見て森を見ず」ということわざがあるが、この札幌市高裁の判決がまさにそれ。“物事の細部に気を取られて全体を見失っている“。
弁護士のコメントではないが、今後街中に熊が出て現場の警察官の判断でハンターが発砲を依頼されても撃てなくなってしまう。そればかりか、この状況で命張ってハンターなんてやってられないと引退する方も増えるのではないだろうか。
裁判官は、今後『警察か自衛隊を駆り出せば事足りる』とでも思っているのだろうか。
自分の趣味での猟でなく市の委託で呼び出されての有害駆除。現場の警察官に促され発砲して、「猟銃許可取り消し」なんてたまったまったもんじゃない。それでなくとも警察や検察や裁判官は身内の犯罪には隠蔽体質なのに…他に厳しく追及しなければいけない案件が山ほどあるだろう。
これは明らかに官僚主義の弊害だ。
ヒグマ対策は公安委員会の担当ではないので、猟友会がどうなろうが、ヒグマが跋扈しようが自分達には一切関係ない。発砲が安全規則に反しているので取り消しただけ。ヒグマの被害は環境省の担当なのでそちらへどうぞということなのか。
官僚は“自分達の規則を守らせる事が第一“で、他所が困ろうと担当でなければ知ったこっちゃない。何か問題が起きれば一番立場の弱い人たちに責任を押し付ければいい。そんな“事なかれ主義“ばかりがまかり通っているのだ。
われわれの税金で成り立つ国民を護る為に存在する警察や検察や司法が、“善意ある国民の行為“すら護れないのなら、その存在意義は一体どこにあるというのか。
これはどう考えても札幌高裁判決が理不尽すぎる。
巷に溢れる“〇〇すぎる“などという軽薄な言葉の意味とは全く違って、本当に“理不尽すぎる“と思う。
この裁判はハンターさん側が絶対勝って欲しい!!
今マスコミも、それに煽られた人々もこぞって大谷の活躍と彼が所属するドジャースの勝利を願って応援しているらしいが、はっきりいってこれこそどうでもいい話。
ドジャースが勝とうが負けようが、日々害獣被害に悩まされている庶民の生活には何ら関わりないこと。
それよりも、“善意あるハンターさんの猟銃所持と名誉の回復“を勝ち取ることのほうがよほど現実的な問題だと思うのだ。
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