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【カバートアグレッション】“羊の皮を被った狼“には気をつけよ

羊の皮を被った狼

羊の皮を被った狼

これ元ネタは、新約聖書のマタイ伝7章15節からの出典で、「外見は羊でも、内面は強欲な狼だから気をつけろ」という警句。

そして、こういったパーソナリティを表すときに、しばしばカバートアグレッションという言葉が使われることがあります。

カバートアグレッショ…文字通りでは“隠れた攻撃性“を意味し、『表向きは良い人そうなのに、なんだか時々圧を感じる……。』なんて人がいたら、その人はもしかするとカバートアグレッションを持っているのかもしれないのです。

心理学用語には、マニュピレーターという言葉があり、自らが優位性のある立場に居たい、他者を自分の思い通りにしたいという、自分のために他人をコントロールする人の呼称の仕方があります。

マニピュレーターは一見すると良さそうな人に見えても、邪魔な相手は徹底的に排除しようとしたり、本心が漏れないように相手を追い詰めたりします。こういったマニピュレーターの性格の事を、カバートアグレッションと言うのです。

今回は、カバートアグレッションの特徴、原因となる心理について調べたことをまとめてみました。また、こういった人への対処法などについて、わたしなりに考察したことをお話したいと思います。

こういった人は、自分の家族や友人、職場など…案外身近なところにいてもおかしくなく、場合によっては迷惑を被る可能性もあるので注意が必要です。

カバートアグレッションを持つ人に見られる特徴

カバートアグレッションを持つ人に見られる特徴としては

① 無邪気な様子を装って他者をおとしめる

例えば、悪気がなさそうな態度でわざと人の気にしていることを大きな声で言ったり、秘密をばらしたりするのです。こういう人は、「悪意はなかった」「知らなかった」と言えば、許してもらえると思っているのかもしれません。

また、周囲から人を傷つけたことを指摘されたとしても「そんなつもりはなかった」と主張する傾向にあります。そのため、素直に非を認めて謝罪することは少ないでしょう。

② 被害者を演じ相手の罪悪感を誘う

自分が責められそうになると、「○○さんのためにやったのに……」「そんなふうに言われるなんて、傷つく……」などと、まるで自分が被害者であるかのように振る舞います。

こうして相手に罪悪感を植えつけて、それ以上追及しづらくするのを狙っているのです。

③ 自分が優位に立つための嘘をつく

この時も、あからさまな嘘をつくというよりも、事実も織り交ぜつつさも本当であるかのような内容に仕立てる傾向にあります。

時にはターゲットを信用させ、その弱みを握り、それを元に誤解を招くような偽の情報を流す人もいるでしょう。

また実際には儲かってもいないのにいかにも羽振りのいいように装ってみたり、華やかな生活ぶりや、こちらが尋ねてもいない情報を必要以上に話してきたりします。今どきのネット社会の中では、アフィカスと揶揄されるような人がこれに該当するかもしれません。

④他者を操るために感情的な態度を取る

自分の立場が悪くなった途端に急に声色や表情を変えて怒りをあらわにする、といったパターンも考えられます。

そうすることで相手を動揺させて、自分の思い通りに物事を進めようとしているのでしょう。

また時には、ほんの少し自分が関わったようなことでも、さも自分が主体的に行動したかのように見せかけ、情に厚い自分を演じて優しい人をアピールすることもあるでしょう。

⑤ 自分の得にならないことは避ける

やりたくない仕事が回ってきそうな時は理由をつけて誰かに押しつけたり、さりげなくその場からいなくなったり…とにかく自分が損をすることだけは絶対に避けたいとばかりに上手く立ち回ることに執念を燃やす傾向があります。完全に損得で動いているのです。

⑥自分を正当化する

自分に都合よく物事を受け取るので、仮にトラブルが起きた時にも自分の言動が正当なものであると主張します。

環境のせいにしたり、他人が過去に犯したミスを引き合いに出してくるなど、さも自分の非は小さなものであるかのように喧伝してきます。すなわち、如何に責任から逃れるのかを常に考えている訳です。

⑦都合が悪いと無視する

自分に都合の悪い事を質問されたりすると、無視をするというのも共通しています。これもやはり、自分の立場を守るのに固持しているからと考えられ、汚点が露出しそうな質問などは上手くはぐらかします。

そして、問題のすり替えなども得意としています。都合が悪くなれば、無知や混乱している状態を装って責任追及に至らないように逃れます。または、先述したような被害者面をしたりと、とにかく自分が悪い立場にならないようにしているのです。

⑧ 力がある人に取り入る

自然界においては弱肉強食という言葉がありますが、人間社会においてもある程度そういった力関係が成立するケースもあります。力のある人が右を向けば同じく右を向きますし、左を向いていればそれに倣って左を向きます。力ある人に対してイエスマンな姿勢を貫くので、権力者からは好かれやすいですが、周りから見れば媚びを売っているとしか見られません。

カバートアグレッションの原因となるもの

① 自己肯定感が低い

カバートアグレッションを持つ人は、認められるよりも否定された経験が多く、自己肯定感が低いまま育ってきたのかもしれません。

劣等感が強い傾向にあるため、自尊心を保つために他者を攻撃したり操ったりしようとするのでしょう。

② 人より優位に立ちたい

こういう人は、「自分が上である」と感じたくて、人をコントロールしたくなるのでしょう。また、ライバル視している人を陥れるために、優しそうな雰囲気を装って足を引っ張ろうとすることもあるようです。

③ ストレスを抱えている

蓄積したストレスが、原因となる場合もあるようです。ポジティブな方法でストレスを発散する心の余裕がないためか、身近にいる人を攻撃してモヤモヤした気持ちを晴らそうとしてしまうのかもしれません。ここから過食や拒食を繰り返すなどに走り抜け出せなくなり、そのジレンマをターゲットを見つけることで紛らそうとする人もいるでしょう。

カバートアグレッションを持つ人への対処法

もうこういった人とは出来るだけ距離を置くに限りますよね。また、弱みを握られないよう、プライベートなことはあまり話さない方が賢明でしょう。

またこの手の人が、誰かを攻撃したりコントロールしたりしようとすることには、大体何かしらの目的があります。

「認められたい」「優位に立ちたい」など、相手にどのような目的があるのか探り、先手を打つのも1つの方法です。例えば、相手が認められたいと思っているなら先に褒めるなど。そうすれば、「この人は敵ではない」と認知され、攻撃を受けにくくなるかもしれません。

それでも、もし理不尽なことをされて腹が立ったとしても、直接立ち向かおうとするのは避けましょう。相手を追及しても、感情的になってまともな議論ができなかったり、あなたへの言動がヒートアップしたりする可能性もあります。逆に、相手の態度や行動へ反応を示さなければ、「この人を攻撃しても意味がない」と思われて、手を出してこなくなるかもしれません。

程度問題にもよりますが、周囲に迷惑を掛けてもなかなか非を認めず、巧みに嘘をついて逃げようとする悪質なケースであれば、重要なやりとりや「ちょっとおかしいな?」と思った発言は、証拠を残しておくと良いでしょう。例えば、業務連絡のメールや電話をした時のメモなど、日付やその時の状況が具体的に示せるものを取っておいた方が良いかもしれません。

とにかく、相手の言葉をそのまま鵜呑みにしないようにしましょう。最初の特徴でも紹介した通り、カバートアグレッションは息をするように嘘をつきます。となれば、相手の口から出ている言葉は真実かどうかもまず疑うべきです。

いちいち真面目に話を聞き込んでいるようでは、嘘に惑わされて振り回されるばかりなので、いい事がありません。疑わしいと思ったのならば、明確な否定や拒否はせずとも、聞き流す程度にとどめておきましょう。

続いて、言い訳をされてもそれを受け入れないようにします。何かトラブルなどが発生した場合、とにかく自分が優位な状況を崩したくありませんので、正当化するための言い訳をあれこれと述べてくるでしょう。

明確にその人に原因があると分かっているのであれば、どれだけ情に訴えてくるような言い訳を述べられても聞き入れるべきではありません。勿論、叱責や強い指摘ではなく、冷静に問題点を考えるなど大人な対応が必要です。

最後に、カバートアグレッションは“羊の革を被った狼“、と形容されるように、いい人に見せかけて実際は非常に面倒な相手です。少しでも怪しいと思ったのであれば、極力関りを避けるようにしましょう。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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