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ミーハーの心理

もはや死語となってしまった感がありありだが、、、わたしはいわゆる“ミーハー“な人がとても苦手である。

ミーハーとは

特に興味など持っていなかった物事が世間的に流行しはじめた途端に飛びつくような者を指す表現。 わかりやすくいうと、流行っているからという理由で飛びつく流行物好きな存在のことである。

わたしの印象だとミーハーといえば圧倒的に女性が多いイメージ。なので以下は、わたしの苦手な “ミーハー女”をイメージしながら話を進めていこうと思う。

そしてなぜ今回はこんなテーマを選んでいるかというと、自分自身も気づかぬうちにそんな “ミーハー女“に陥らないよう、、、反面教師と捉えているからである。

“ミーハー女“の特徴としては、一見明るく物おじしないので、交友関係も華やかにみえる。流行に乗ることが自分の存在価値だと思っている節もあり、流行に乗れていない人をみると内心安心しているようである。

しかしそれは自分に芯がなく、人に合わせてばかりという、、、自分に自信がないことの裏返しだったりするので、そんな自分を慰めるために、次々と流行りものに飛びつき、周囲にマウントを取ることを繰り返す。

そう見切ってしまえば、、、そんな人にイラッとしても仕方ないのかもしれない。

そもそもわたしはどうして ”ミーハー“が苦手なのだろう。

それは、何かを好きになることの理由が、“いま流行っているから“という自分軸とはかけ離れたところから始まっているから。その人が追いかけているのは対象そのものではなく、それに付随する情報を好きになっているにすぎない。

たとえば芸能人の〇〇さん行きつけのお店とか、△△さん愛用の◇◇など、、、普段から少数派より多数派の意見に従うとか、皆が良いと思ったものは、きっと良い物なんだろうと信じて便乗するような、自分の意思が全く感じられない。

きっとそれが本人の中だけの問題なら害はないのだが、そういう人と会話すると、その取ってつけたような価値観を押し付けられる傾向があり、不快になることが多々ある。


以前ある方がご自身のアレンジされたカルボナーラの作り方をアップしているのを見かけた時、お手軽レシピという説明だったので、興味深く拝見させて頂いた。ところが何度か本場のカルボナーラを食べた経験からすると、それでもまだ正直お手軽とは言えない印象だった。

皆さんは、本場イタリアのカルボナーラの作り方を知っているだろうか?

その作り方は意外なほどシンプルで、ポイントは3つだけ。

・ソースに生クリームを使わない。

カルボナーラには生クリームを使うイメージがあるが、これは日本だけ。本場イタリアのカルボナーラソースは、卵とチーズと黒こしょうと、とてもシンプル。

・グアンチャーレとペコリーノチーズで本場の味に。

グアンチャーレとは、豚ほほ肉の塩漬けのこと。グアンチャーレは通常のベーコンよりも脂身の層が厚く、脂身独特のコクと甘みが強い。シンプルなカルボナーラの味の決め手となる。そして、ペコリーノチーズは、羊のミルクで作られたハードタイプのイタリア産チーズ。羊のミルク独特の甘い香りがして、塩分は強め。

イタリア式カルボナーラはこのペコリーノチーズとグアンチャーレがたっぷり入るので、塩は加えなくてもバッチリ味が決まる。

・ボウル+湯せんでパスタにソースを絡ませる。

フライパンを使わず、ボウルにソースとパスタを入れて、湯せんしながら絡めると卵がダマになったりせずに、なめらかなカルボナーラができる。

こんなことを書くと、うちにはグアンチャーレもペコリーノも無いよと言われてしまいそうだが、ボウル+湯せんでパスタにソースを絡めるテクニックは、ベーコン+粉チーズといった手軽な材料で作るときも十分応用可能。生クリームを使わなくともなめらかで濃厚なカルボナーラがおうちで楽しめる。

ということでカルボナーラは

[材料](1人分)

タリオリーニ(2~3㎜幅の平打ち麺)……80g
グアンチャーレ(8㎜角の棒状に切る)……30g
白ワイン……大さじ1
卵黄……2個
ペコリーノチーズ(すりおろす)…… 1/2カップ
[仕上げ・調整用] ペコリーノチーズ、黒こしょう……各適量

[作り方]

① グアンチャーレを弱火で熱し、脂が出てきたら白ワインを加えてさらに熱する。「フライパンには油を敷かずにグアンチャーレを入れる。熱するうちに、ジリジリと脂が出てくるので、表面がカリカリになってから白ワインを加え、肉と一緒に少し煮詰める」

② 沸騰させたお湯に、1%の塩(材料外)を入れ、タリオリーニをゆでる。

③ ボウルに卵黄、ペコリーノチーズ、パスタのゆで汁を大さじ1〜2杯分入れて混ぜる。

④ ③に①のグアンチャーレを脂ごと加える。

⑤ ゆで上がったパスタを④に加えて、湯せんをしながらパスタにソースを絡める。「パスタにソースを絡めながら、ダマになりそうになったら、大鍋のゆで汁を少量ずつ加え、ペコリーノチーズ(調整用)大さじ1程度を加えて濃度を調整する。

⑥ 器に⑤を盛りつけ、ペコリーノチーズ(仕上げ用)をかける。

という基本レシピをそれぞれ、お好みのパスタ、ベーコン、粉チーズに置き換えれば、驚くほど簡単に作れてしまうのである。


それでこの時、わたしは良かれと思って、本場ではこんなふうに意外にシンプルな作り方してますよというニュアンスでコメントしたのですよ。

そしたらその方なんと返してきたと思います?

そういったアレンジをされる方もいらっしゃいますね」

いや、わたしが言いたかったことは、あくまでも本場イタリアではこうなんですというオーソドックスな話をしただけであって、アレンジ云々の話ではなかったのだが。

ここは日本なので余計なお世話と言われたらそれまでだが、そこのコメント欄の皆さんが、あまりにカルボナーラを難しく考えていたようなのでつい言ってしまったのだ。

そこにいらした方々のそもそもな思い込み。

カルボナーラを作るのは難しく、プロは複雑なレシピで作っている。

それこそがわたしから言わせればミーハーな思い込みに映る。

きっとそのコメント欄で歓迎されていたのは同調するような賞賛の言葉だけだったのだろう。若しくは、わたしがその方からすれば取るに足らない存在だったので、そんなわたしの意見など聞くに値しないと思われたのだろう。

ちなみにわたしは以前、この生クリームなし卵黄のみのカルボナーラを、歌舞伎役者の松本白鸚(当時松本幸四郎)さんがある料理番組で、イタリア人のお友達から教わったといって作っているのを見て初めて知った。

ここでたまたま歌舞伎役者さんの名前が出てきたので言わせて頂きますが、この梨園の方々ってどうしてやたら持ち上げられているのか分からない。

もちろん素晴らしい方がいらっしゃることも否定はしない。が、歴史をひも解いてみても、能や狂言のように平安時代の宮廷文化の影響を受けているような芸能とは異なり、「かぶき踊り」が出雲の阿国によって京都で始められたとされるのが1603(慶長8)年なので歌舞伎は江戸時代から始まった比較的新しい芸能ということになる。

ちなみに江戸で歌舞伎が始められたのは、現在の京橋に中村座ができた1624(寛永元)年といわれている。そして、そのかぶき踊りの人気を受けて、遊女を含めた女性たちの「女歌舞伎(おんなかぶき)」や、前髪の残る少年たちの「若衆歌舞伎(わかしゅかぶき)」が始まるが、いずれも風紀を乱すという理由で幕府に禁止されている。そこで次に登場したのが、成人男性中心の「野郎歌舞伎(やろうかぶき)」。歌舞伎を男性だけが演じる過程で「女方(おんながた)」も生まれ、今日の歌舞伎の基礎が出来上がった。

ということからしても歌舞伎は必ずしも上流階級の芸能ではなく、むしろどんな障害も乗り越え、成長の糧にしてしまうような当時の一般庶民の心に寄り添った歌舞伎役者、彼らを支えるスタッフに流れる反骨精神こそが、歌舞伎がこれまで受け継がれる上で欠かせないものだったといえる。そういう歴史的背景があってのことから、女遊びも芸の内とかいう間違った常識がまかり通っていたのかなと思う。


はい、また話はカルボナーラに戻ろう♪

ちなみにローマ発祥のパスタは主に以下の3つ。

・カルボナーラ

・アマトリチャーナ

・カチョ・エ・ペぺ

そしてこのローマで、、、カルボナーラを食べるなら一押しと言われているオスタリアロマーナ(Hostaria Romana)で、ホールスタッフがボールで湯煎どころか、大きなボールでそのままソースを絡めてくれた逸品を頂いたことがある。

Hostaria Romana

このお店、ローマの中心地に位置しながらも良心的な価格設定が好評で観光客のみならず地元の人も頻繁に足を運ぶため、いつも必ずオープン前から行列するような有名店だった。

また店内の写真をみてお気づきかもしれないが、サッカーが盛んなイタリアらしく地元の有名選手が訪れ、壁にサインを残していったりする知る人ぞ知るお店だったりする。

おそらくミーハーな方には、こういう情報を先に提供すれば、扱いは変わっていたのかもしれない。

この記事を読んだ皆さま、騙されたと思ってこのシンプルなレシピでカルボナーラを作ってみては如何でしょう。

余談だが、うちのじいのお客さんにもイタリア人の方がいらして同じような作り方をしていると聞いたことがある。


それからプロは複雑なレシピで作っているというのもいささか違う気がする。それは料理の世界に限ったことではないが、プロが最も大切にすることは基本をおろそかにしないということではないのか。

餅は餅屋という諺もあるように、日本人がどんなに優れたイタリアンを開発したとしても、それは本場のイタリアンとは似て非なるものと心得るべしではないだろうか。

もちろんアレンジ力の素晴らしい日本人ですから、きっと本場のカルボナーラよりも美味しいカルボナーラを作ることも可能だろう。

しかし今回わたしがもっとも言いたかったことは、余計な先入観を排除すれば意外にシンプルな本質が見えてくるということ。そして誰かのフィルターを通して見るのではなく自分自身の目で確認することが“ミーハー女“に陥らない方法なのかなということ。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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