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クワイエット・ラグジュアリーとは?

クワイエット・ラグジュアリーとは?

2023年秋冬から、突如として最注目のビッグトレンドに躍り出た、クワイエット・ラグジュアリー(Quiet Luxury)。海外セレブが火付け役となり、派手さを求めず、上質で心地よい「本物」を選ぶライフスタイルは、今、日本でも一大トレンドとなりつつある。

わたしがこの“ワード“を知ったきっかけは、ニアを預かって送り届けた際、娘②の家でロロ・ピアーナ(Loro Piana)というブランドの鞄を見せてもらったことから。一見するとその鞄、なんの変哲もない普通のシンプルな鞄なのだが、ググってみるととても気軽に買えるようなお値段ではなかった(^_^;)

 参考画像 公式サイトより

あ〜でも、きょうさんはこんなハイブランドを手にすることはないが、若い頃からブランドロゴが目立つようなCHANELの鞄やスーツなどに憧れたり、興味を持つことはなく、どちらかと言えばシンプルなデザインや色合いで、着心地や使用感の良いものを選ぶ傾向が強かったのは確か。

なので、さほど意識はしていなかったが、親の嗜好が家庭での食育に大きく影響するように、衣食住における好みも自然と親に感化されてしまうものなのかもしれない。

都内のマンションで一人暮らししている娘②は、独身貴族なので、さりげなく今のトレンドを取り入れた暮らしをしている。とはいえ無駄に散財している訳ではなく、居住スペースも限られているので、何か新しいものを欲しいと思ったら、メルカリに出品するなどしてある程度モノを減らしてから買うようにしている。出品するものは割と高値で売れるようで、ゴミとして捨てることはほとんど無い。

これって所謂サスティナブルなライフスタイルとでもいうのか、本人的にはそれほどトレンドに前のめりではないが、無理のない範囲で生活しているので見ていて安心感がある。

親から子へ、子から親へ

娘②からは、有形無形にいろいろなことを教えられている。たとえば、長年酷い近視に悩まされ、コンタクトが手放せなかった娘②だが、去年ついにICL(眼内コンタクトレンズ、正式名称:Implantable Contact Lens)の手術をした。

ICL

これは眼の内側にレンズが入るため、コンタクトレンズのように日常生活の中で外れてしまうこともなく、異物感もまったくない。メガネやコンタクトなしでも、裸眼と同じ快適さで視力が回復する。

また、ICLは「取り外し可能」、「近視の戻りが少ない」、「お手入れの必要なし」、「ドライアイになりにくい」など様々なメリットがあり、角膜を削らない次世代の視力回復方法として注目を集めている。

そういえば、娘②に1番感謝されていることが、10代の頃に歯列矯正をさせてあげたこと。それ以外は特に本人がやりたいことがあった訳でもなかったので、3人の子供の中では1番お金も手も掛からなかったのだが、彼女の人生においてはとても重要なことだったらしい。

歯並びは大事

そういう意味で、歯列矯正は親が子にしてあげられる一生モノの贈り物かもしれない。

すこし話が脱線してしまったが、娘②から貰ったり、教えられたアイテムで“いいモノ“は去年だけでも沢山あった。

たとえば、モンゴル土産で貰ったピンク色の岩塩やカシミヤのマフラー、ウールの手袋。夫はアイスランドツアーの際、この時貰った腹巻きをしてとても重宝していたとか。娘①が言うには、ウールの靴下も本当に暖かだったとか。

モンゴルの岩塩…もうこれは何の料理に使ってもワンランク上がる奴で、これで天ぷらを食べたら最高なの。

それから娘②が言うには、何気に買ったラクーン(アライグマの毛)のニットが、軽いが驚くほど温かいらしい。そしてモンゴルで本人はカシミヤのロングコートを買ってきたんだった。

カシミヤといえば、前述のロロ・ピアーナは、元々イタリアの高級衣料品ブランド・テキスタイルメーカーである。特にカシミアやビキューナなど、希少価値の高い上質な素材を使っていることで有名。カシミアは中国アラシャン地方(カシミヤの最高峰の産地)の環境の良い場所で暮らしている群れのもののみを厳選しているという徹底ぶりである。

オールドマネー階級から学ぶ

とはいえ、きょうさんは特にこれらのアイテムを所有したいという欲求はない(笑)

だだこれらのブラントについて知ることは大人の教養として必要と感じている。

というのも、このようなクワイエット・ラグジュアリーの哲学は、オールドマネー階級のライフスタイルからの影響が大きく、われわれ一般庶民でも見習うべき点が多いからだ。

オールドマネーとは、何世代にもわたって財産を継承してきた家系や個人のこと。彼らは、ビジネスの成功などで一代にして富を築いた人々(ニューマネー)とは対照的に、富を誇示することを避け、派手な消費を避ける傾向がある。

金銭的な富を前面に押し出すのではなく、良き教養と品格のある振る舞いを身に付けることに重きを置くため、控えめで洗練された生活スタイルであることが多いのが特徴。

クワイエット・ラグジュアリーとは、品質と手仕事に重点を置き、見せびらかすことなく本質的な価値を重視するオールドマネーの美意識や価値観を反映したファッションスタイルなのだ。

ノーム・コアとの違い

ところで、クワイエット・ラグジュアリーの特徴を見てくると、ノームコアとの違いが気になる、という方もいらっしゃるかもしれない。
クワイエット・ラグジュアリーとノームコアは、どちらもシンプルで質の高いファッションを追求する点で共通しているが、いくつかの違いがある。

ノームコア(Normcore)は、「ノーマル(normal)」と「ハードコア(hardcore)」の合成語。特徴的なスタイルや個性的なデザインを避け、普遍的で平凡な(”ノーマル”な)衣類を選ぶスタイル
無地でベーシックなカラー、時代やトレンドに左右されない普遍的なデザインのアイテムを組み合わせたスタイリングで、機能性と着心地の良さを重視する。

ノームコアの代表には、誰もが知るスティーブ・ジョブズがあげられる。 ジョブズといえば、イッセイミヤケのタートルネック・リーバイスの501・ニューバランスの992を制服にしていたことはあまりにも有名で、ノームコアの代表的な例と言える。

装飾を極力排除したスタイルのノームコアだが、高級素材やブランドへのこだわりはなく、むしろ、一般的な無地アイテムを着こなすことで、実用性とミニマルさを追求するスタイルなのに対して、クワイエットラグジュアリー上質な素材とデザインから生まれる”控えめな高級感”が特徴となる。ノームコアと比べてみると、よりその人らしい美意識や価値観をしっかりと反映したスタイルであると言え、ノームコアのアップデート版がクワイエットラグジュアリーと言えるかもしれない。

真の意味でのクワイエット・ラグジュアリーは、決して高価なブランドアイテムだけで実現するものではない。むしろ、その本質は、シンプルで上質なものを選ぶ眼力と、自分らしい着こなしを楽しむ姿勢にあると言える。

普段の生活の中で、クワイエット・ラグジュアリーを取り入れる為に…まずは、自分に合った良質なベーシックアイテムを揃えること。値段だけでなく、素材や縫製、デザインのバランスが取れたものを選び、少しずつでも、長く愛用できるアイテムを増やしていく。

また、ノームコアの考え方を参考に、シンプルで飽きのこないデザインを選ぶのも良いだろう。トレンドに流されず、自分の個性を引き立てるアイテムを大切にすることが、クワイエット・ラグジュアリーの精神に通じるに違いない。

さらに、身につけるものだけでなく、自分なりのこだわりを持つことも大切。言い換えると、自分なりのお気に入りを見つける為に、時間や労力や手間を惜しまないこと。

何より大切なのは、自分らしさを大切にすること。
ブランドや価格にとらわれず、自分が心地よいと感じるスタイルを追求していけば、きっと内面から醸し出される自信と満足感が、その人を幸福に導いてくれるに違いない。

“高価で知名度のあるモノだからいい“のではなく、自分がいいと思えるもの、永く愛せる上質なものを少しずつ取り入れていくことを大事にできる、そして、その選択を贅沢と思える。
クワイエットラグジュアリーというトレンドの本質は、そんな価値観への憧れではないだろうか。

わが家のラナンキュラス・ラックス・ティーバ

去年入手し花壇に地植えしていたが、一旦球根を掘り出し保存して10月に鉢植えしていたものが見事に咲いてくれた。

ラナンキュラス・ラックス・ティーバ

ラナンキュラス ラックスは、宮崎県の綾園芸が開発した新しいラナンキュラスの品種で、耐寒性や耐病性に優れている。花弁がワックスをかけたように輝いており、切り花としても人気がある。

ラックス(LUX)は、「豪華な」「贅沢な」「贅沢さ」という意味で、ファッション業界では贅沢品や高級品を指して使われるラグジュアリーの関連語である。

この花は、クワイエット・ラグジュアリーと違ってとても豪華なイメージではあるが、通常のラナンキュラスと違って割と強健で手入れがしやすく、ガーデナーからすると、クワイエット・ラグジュアリーな花苗と言える。

そして、来月5月の母の日にちなんだ花と言えば、カーネーション。去年、娘①から貰ったカーネーション・オスカーも咲き始めた。

カーネーション・オスカー

オスカーは、コンパクトで分枝性に優れ、芽数が多くて小鉢でもボリューム感がある仕立てができる。シリーズ間の生育揃いが良く長期間開花し、植栽やボーダー花壇、鉢植えなどと用途が広い。一般的な大柄タイプと異なり、小鉢で可愛らしく仕上げる鉢物に向いている。

本来カーネーションは多年草なので、きちんと管理すれば毎年咲いてくれるとても優秀な植物である。

わたしが娘たちから貰ったものは一年草を除いてほぼ枯らしたことがない。これがわたしにとってのクワイエット・ラグジュアリーなのかもしれない。


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