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何もしないを楽しむ週末

コロナ禍前、友人は船旅に憧れていた。私は、、、ずっと食っちゃ寝しているようなものだから、せいぜい2、3日くらいで飽きてしまう気がしていたので、頑なに拒否っていた。

今は、もうその友人もクルーズ船の話題を口にすることはなくなったが、もし一生に一度船旅をしなければいけないとしたら、私はカリブ海クルーズに参加してみたい。

カリブ海と言えば、明るい日差しが燦々と輝いていて、船上ではラテン系の音楽が流れ、底抜けに能天気な気分になれそうなイメージがある。寄港地のマイアミやバハマで日帰り観光とか?楽しそうだ♪

でも、今は、日本より、欧米や中南米のコロナのほうが酷い状況になっているので、おそらく年単位で行けそうもないと諦めている。

でもそれほどがっかりはしていない。ひとつ夢が実現してしまうと、楽しみがひとつ減ってしまうから。

何事も夢をみている間が華だと思う。


さて、そんな私は今日は珍しく外出の予定を入れず、おうち時間を満喫した。

ネットで来月のフェリシモの注文をしたり、Dに頼まれていた用事を済ませたり、あと、来月の旅程をExcelで作ったり、、、寒いので、ありあわせのものでカレーを作ったり、一応、作業はしているものの、仕事ではないから急かされることもなくマイペースで。

それもひと通り終わると、今度は溜まったビデオの消化作業に入る。「キワドい2人」の最終回を観て、原田泰造の「はぐれ刑事シリーズ」を観ながら、半分うつらうつらしていたり。

K2は意外に面白かったので、ちょっと尺が短く感じた。もう少し長くても良かったかな。

原田泰造のはぐれ刑事は、、、うーん、なんか違う人でもよかったかも。泰造さんは、けっして悪い役者さんではないけれど、主役じゃないほうがいいと思う。

なんてことを考えながらハードディスクの空きを増やして満足する。

どれもこれも、能動的な動きではないので、何もしていないに等しい。 

そして思う。何もしないを楽しむ達人になれたら、人生はもっと素敵になれるんじゃないかと。

何もしないというのは、言い換えると、”やらなければいけない何かに追われる時間”から脱却することだと思う。

自分では何もしていないつもりでも、実は心臓は休みなく動いているわけで、それと同様、自然にやってしまうことは別として、今自分の置かれている状況や立場から離れて、何もしない時間を楽しむ、楽しめることが、幸せなんだと思う。

今、船旅をすることは出来ないが、”おうち”という、ひとつの空間の中で、何もしない時間を楽しむのもまた一興かと。

本当の贅沢とは、物質的な豊かさより、どこにいても、何をしていても、何をしてなくても、その時間を楽しめる”しなやかな心”を持つことなのかもしれない。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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