アートアクアリウム展を開催するイベント運営会社から約5600万円をだまし取ったとして、警視庁は「エイチアイディー・インターアクティカ」社長の木村英智容疑者(51)=シンガポール在住=を逮捕し、30日に発表した。容疑を否認しているという。 木村容疑者は、特殊な水槽や照明を使った水槽作品「アートアクアリウム」を発案、事業化した第一人者という。 渋谷署によると、木村容疑者は東京・日本橋で開催されていたアートアクアリウム展に、新たに展示する水槽作品を追加で制作したかのように装った2021年1~10月ごろ、東京都港区の会社に虚偽の請求書や納品書を送信するなどして、4回にわたって計約5600万円をだまし取った疑いがある。(比嘉展玖)
朝日新聞デジタル
わたしはアートアクアリウムに行ったことはないが、かねてより様々なアートにアンテナをはっているほうだったので、実際に行った人々の口コミをリサーチしたことがあった。
それによると…
あまりに酷い陳列方法(浄化装置も空気も無い筒状の小さな水槽に1匹づつ入れている展示コーナーもあった)、クラブミュージックの大音量と振動…光のビーム…生体への物凄い負担に驚き、その会社のホームページに抗議のメールをしたがなしのつぶて。
その後イベントのページに協賛の鯉の協会を見つけ連絡してみると、その協会の方が「えっ?協賛降りたのにうちが載ってるのですか?」と。
なんでも、一度協賛したものの生体に対するあまりに酷い乱暴な扱いや展示方法で大喧嘩して協賛を降りたのだという。
またその時に「多分餌やってないですよね?あれは」と尋ねたら「恐らくそうだと思います」と。
そもそも、メダカや金魚、熱帯魚など一度でも家で魚を飼った人なら気づくと思うが、餌をやっていたら糞が出るはずなのに、一つも出ていなかったのだそう。何千匹もいるのに。
そしてその後、どのくらいの改善・是正がされているのか不明だが、長らく金魚たちを苦しめてきた悪趣味なイベントであることには変わりなく、ましてそれをアートとして展示すること自体ナンセンスではないかと感じていた。よってあの展示を、『キレイ』と思える感性には正直いって賛同することは出来なかった。
またYahooニュースで、アートアクアリウムの酷い展示について取り上げられた際、よりによってこの生物虐待に等しいイベントに、文化庁が1600万も助成していたことまで報じられていた。それってつまり、われわれの税金。はっきり言ってとんでもないことだと思っていた。
そんな生き物を生き物とも思ってない所業をアートなどというまかやしの言葉で誤魔化していた人だもの…いまさら詐欺をしていたと聞いたとて驚きはしない。
キレイなお魚を見たいなら、水族館に行けばいいではないか?
生身の命が、人間の都合で産み出され、劣悪な環境に置かれ、その命を終える時まで翻弄され、闇に葬りさられる様を少しでも想像出来て、何ら痛みを感じない人間がいるのだとしたら、それはヒトの皮を被ったモンスターと言ってもいい。
このニュースをキッカケに、これ以上可哀想な金魚さんたちが増えないことを祈るばかりだ。
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