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アメリカは燃えているか

日本でもコロナ禍の余震がまだまだ続いているが、それ以上に今世界で最も大変なことになっているのがアメリカであろう。


米ミネソタ州ミネアポリス市で25日に起きた警官の暴行による黒人死亡事件をきっかけに、全米各地で抗議活動が広がっている。ミネアポリスでは大規模な暴動が起き、28日に同州のワルツ知事が非常事態を宣言した。今週末には複数の都市で抗議デモが計画されており、暴力の連鎖に対する警戒が強まっている。

ミネアポリスでは28日に2日連続で暴動が起きた。日中の平和なデモが夜になると数千人規模に膨れ上がり、白人を含む一部が暴徒と化した。警官が催涙弾を発射して沈静化に努めるなか、午後10時すぎには暴徒が警察署ビルに火を放った。近隣の店舗では略奪が相次いだ。

この問題は人種差別云々というよりも、まず警官が過剰な暴力で一般市民を死に至らしめたことに問題がある。YouTubeをみても、本人も息が出来ないと必死に訴え、周囲の人々も心配して声を掛けているにもかかわらず、長時間に渡り膝で男性の首を押さえつけてる様子が見てとれる。この動画を見るだけでもコトの異常さを感じることが出来る。亡くなられた方の恐怖と苦しみはいかばかりだったと。。。想像するだけで胸が潰れる思いがする。

しかし、これ以降の暴動の話は、全くもってこの死亡事件にただ便乗しただけの暴力の連鎖としか言いようがない。

話は少しそれるけれど、英会話が苦手な日本人が英語圏の国に行った時、その国で働く黒人の方々によく鼻で笑われるような扱いを受けることがある。かの国の方々は、黄色人種を、肌の色や英語が不自由というだけで差別していると感じる。

でもそれも元はと言えば、その国に住む白人の方々からの強い差別を受け続けた裏返しなのだ。


私はごく一般的な日本人で黄色人種だ。旅行雑誌をみて、とある異国の街角を歩くその国の人々のカッコいいスタイルを見ていつも憧れてしまう。歴史ある石畳からなる街の景観や、食事やインテリアやライフスタイルまで、何もかも日本と違うと感じてしまう。だからと言って日本という国を否定もしていない。

日本にも、この国ならではの欧米諸国が真似できない、食や、京都や鎌倉に代表されるような四季折々のわびさびの文化がある。

だから、私は思う。肌の色や国籍などで誰かを判断するのはとても愚かなことだと。人が人を評価するとしたら、その人の振る舞いをもって判断されるべきだ。


今年、1月のフランス旅行で実際に私が経験したお話。

旅の前、フランス旅行経験者から、英語が通じない振りをされたとか、レストランで大枚をはたいたにも関わらず冷たい仕打ちを受けたとか。。。あまり芳しくない噂を聞いていた。ということもあって、ホスピタリティの面で正直そんなに期待していなかった。

でも実際そんなこともなくて、オプショナルツアーの現地ガイドさんも大変な日本通で親切だったし、4日間滞在したホテルでも、あらかじめ朝食の代わりにランチボックスを1日だけお願いした時も快く引き受けてくれたし、私が、拙いフランス語で挨拶すればニッコリ微笑んでくれたし。。。過剰ではないが、過不足ない対応を受けられて私たちの旅はとても実り多いものとなった。

だが、最後に少しだけ嫌な出来事があった。

どうしてもモンマルトルに行って、映画”アメリ”の世界を覗いてみたかったので、出国当日の午前中バスで向かったときの話。

バス停から急な階段を登って、サクレクール寺院に向かい、その高台からみたパリの街の景色は本当に美しかった。その後、たまたま通りかかったフロマージュ専門店で、モンドールチーズを見つけて真空パックしてもらってご機嫌で帰ろうとしていた。

ふと、「あ、そう言えば、この近くに、有名なマドレーヌのお店があったね」と言ってGoogle Mapで検索してたどり着いた。

店内に入ると、おそらく自分の求めていた店だと直ぐに分かった。しかもラッキーなことに、店員さんは若い優しそうな日本人の女性だった。それで友人が思わず「日本人の方ですよね?」と聞いたら「はい」と答えられた。そして日本語が通じてラッキーと思った彼女が、「これは一ついくらですか?」と聞いたら、「あの。。。ここに英語で書いてありますよね?」と英語で書かれた価格リストを指さしたのである。

このひとことで、さっきまでのうきうきした気持ちが一瞬で吹き飛ばされた気がした。

同じことを、もし日本人店員でない人に言われたとしたら、「Oui merci!」と答え納得しただろう。

でも、この日本人店員は、ただのアホな英語もフランス語も出来ない日本人のおばちゃん観光客だと思って馬鹿にしていたのだろう。アメリカで暮らす多くの有色人種の方々がそうであったように、意識高い系で、外国暮らしをしている日本人の方からすると、英語もフラ語もまともに出来ない観光客は、軽蔑の対象でしかないのだろう。

でも、店員さん、ちょっと待って。たとえどんなにアホでバリバリの日本人でも、私たちはお客さんなのよって言いたかった。

それにしても、旅の最後の最後で、現地在住の日本人に気分を害されることになるとは思ってもみなかった。


そんな経験をしたこともあり。。。今回のアメリカにおける暴動についても、同様の思いを感じている。亡くなった被害者の方の死を本当に悲しんでいるのは家族であって、その異常事態に乗っかって、略奪行為をする人々は、逆に自分たち自身の存在を冒涜しているだけだと。

一日も早い事態の終息を願う。それでなくともアメリカでのコロナでの一日辺りの死者は、日本のその総数と同じくらいなのだから、そしてその犠牲者の大半は、貧困層や移民系の方々と聞いている。

アメリカよ。今は暴動で燃えている場合ではない。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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