マスクはイヤだが外せない

今日をもって長かった自粛生活もようやくひとつの区切りがついた。しかし、相変わらずマスクは外せないし、ふらふらその辺を散策したいと思いつつも、多少なりとも後ろめたい気持ちがついて回る。

見えないウィルスに対する怖れを払拭するにはまだまだ時間が掛かりそうだ。

今日は夜勤明けだったが所用で娘の自宅近くまで出掛けたついでに”餃子の王将”のテイクアウトをお土産にしようと立ち寄った。

するとタイミングの悪いことに、店内で飲食を終えたお客が精算をしようとするも、一部現金、一部電子マネーで支払いしたいと面倒なことを言い出してひとりで対応する店員さんを困らせていた。そしてテイクアウトの注文待ちのお客たちも無言で待たされる展開に。。。最後は、その方「責任者出せ」と大騒ぎして、、、こんなご時世なのに、どこにでも身勝手な人がいるものだと苦々しい気持ちになる。

しかも近頃は、どんなとばっちりを受けるのか分からないので、激昂してるその人に声を掛けるのもはばかられるし、もう一旦こうなってしまったら、黙ってその場を耐え忍ぶしかない。

今の世の中、妙に声の大きい人ばかりがやりたい放題だと感じているのは私だけではないはず。そして、いずれウィルスはワクチンで対処できる時がくるだろうが、人の心に巣食う病巣にはさして有効な特効薬などありはしない。

その後、やっと私の順番が回ってきた。お会計をしながら、思わず店員さんに、「大変でしたねぇ」と声を掛けた。でも何も言わないよりはマシだったようで、店員さん苦笑いしながら、「本当にお待たせして申し訳ありませんでした」と少し緊張感が和らいだ様子だった。

どんな場面でも、何かのご縁があってその場に居合わせたのだ。共感性を持って見守るほうが、自分を苛立たせることから解放されるようだ。

緊急事態は解除されたが、ウィルスも、そしていつなんどき災難に見舞われるのか分からないので、今まで以上に、その時々で自分が置かれている状況に関心を持つことが大切だと感じた。


とまあそんな出来事があったが、無事お土産を手にして、孫の顔をみるとそういった深刻な思いは瞬く間に吹き飛んでしまうから不思議。

孫はようやく7か月を過ぎたところ。まだ言葉にならない喃語を話すくらいだが、自然といろいろと話しかけてしまう。「あなたはマスクしないの?」「そうなの?まだわたちのつけられるマスクはないよね」なーんて腹話術のお人形を操る怪しい芸人のまねごとをしてみたり♪

彼女はじーっとそんな変なおばあちゃんを見つめて、きょとんとした顔をしている。

それにしても、私は孫が生まれてから初めて、赤ちゃんは可愛いと感じるようになった。自分の子育て期間中は、ただただ必死で、我が子の可愛さにひたる余裕もなかったのだろう。

まだ暫くの間、マスクはイヤだが外せない。

しかしそれも、この赤ちゃんたちのように、これからの時代を担う命を守ることに繋がると考えたら、少しは気分も軽くなる。

ゆりかごで赤子まどろむ白玉の
こぼれるような君の微笑み

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