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葛藤のロシア

以前フィンランドのヘルシンキに旅した時、宿泊したホテルが中央駅の目の前のHoliday Inn : Helsinki City Centreでした。

部屋から駅のターミナルが見えるので、ここからどこへでも行けそうな気がしたものです。

フィンランド南部に位置するヘルシンキから、ロシア西部のサンクトペテルブルクまでは約300km。これは新幹線でいうと東京から名古屋の手前辺りの距離です。

2010年12月にヘルシンキからサンクトペテルブルクを結ぶ高速列車アレグロが誕生しました。これにより今まで約6時間掛けて移動していたものが3時間半と大幅に短縮されました。

そう、おそらくこの中央駅から割と気軽にサンクトペテルブルクに行けたのです。

ちなみにアレグロは1等車両と2等車両があり、1列と2列の配列でグレーの広々としたシートとなっています。全席にフットレストやコンセントが完備されており、寛いで列車の旅を過ごすことができます。

1等車両には軽食と飲み物のサービスがあり、食堂車も連結されています。

ロシアへ入国する前には税関審査があります。パスポートと他にビザが必要となるので、事前にビザを取得しておく必要があります。また、車内で両替のサービスも行っているので大変便利です。

ロシア第二の都市サンクトペテルブルクは、太陽の沈まない白夜のある街としても有名です。

エルミタージュ美術館、聖イサアク聖堂、血の上の救世主教会、ペトロパブロフスク要塞、クンストカメラ、ペテルゴフ宮殿など36個の世界遺産があり見応えのある都市です。


実はわたし、最初からヘルシンキに行きたいと思っていたわけではありませんでした。

貯まっていたJALマイルを使ってどこか遠くに行ってみたかったのです。

最初はスリランカに行こうと思ったのですが、個人で自分の思うような旅を組み立てると、思った以上にお金が掛かることが分かりました。おそらくツアーで行ったほうが格安で行ける典型的なパターンです。

ならば一度も行ったことのない北欧に行ってみようかと思ったのです。東京からコロンボ(スリランカ)までの飛行時間とヘルシンキ(フィンランド)がほぼ同じ10時間くらいだったこともわたしたちにしてみたら目から鱗の発見でした。

まあそんな感じで滞在日数も4泊6日と短く設定していたので、サンクトペテルブルクに足を伸ばすにはあと2泊くらい足りなかったのです。


以前スペインに行った時、機内でCAさんと向かい合わせの席になっていろいろお話をしたことがありました。

そのCAさん曰く、やはりスペインは食べ物が美味しいので一番お勧めですとのことでした。

逆にお勧めしないところは?と聞いたら北欧ですと言われました。その時のイメージがずっと残っていたこともあって、とりあえず飛行機に乗ってどこかに行きさえすればよかったので、旅行期間を短く設定したのです。あとで振り返ってみると、これはかなり浅はかな考えでした。

たしかに、旅の目的にもよりますが、フィンランド、、、主にヘルシンキに絞って考えると1週間は持て余したかもしれません。しかし、そこを起点にフェリーでストックホルムに寄ったり、ノルウェーでフィヨルド観光、バルト三国に、鉄道でサンクトペテルブルクと考えたらもう時間はいくらあっても足りません。

それでその時は、ヘルシンキの港からスオンメリンナ要塞(世界遺産)へ足を運んだり、郊外の森の散策ツアーに参加したり、フェリーで日帰りでタリン(エストニア)に行ってきました。機会があればまたその時の話も載せたいと思います。


それで結果的に、その時にサンクトペテルブルクは行けなかったのです。

しかし、そのあとDがJALマイルでモスクワに行ったついでにサンクトペテルブルクにも足を伸ばしたのです。

彼が出掛ける前にはいろいろな準備を手伝いました。マイルでモスクワまでの特典航空券を予約、その後ロシアのビザの取得、モスクワ⇆サンクトペテルブルク間の航空券、ホテルの予約、美術館の日時指定予約、バレエ3公演分のチケット等。

彼、サンクトペテルブルクの保安検査場で、手荷物検査に引っかかり液体(ナチュラシベリカのヘアケア製品)を没収されました。

それだけならまだ良かったのですが、そこで職員に手荷物を袋ごとひとつ盗まれました。一応警察を呼んで記録に残してもらったようですが搭乗時間も迫っていたので手荷物を諦めざるを得ませんでした。

取られた手荷物には財布やバレエのチケット、愛用のサングラスなども入っていました。

もちろんわたしは日本にいたのでそんなことは知る由もなかったのですが、突然メールが来て、「バレエのチケットがなくなったので、スマホにQRコードを送ってください」とかいろいろと愚痴を聞かされて、、、わたし自身も相当気分が悪くなったことを覚えています。

彼が帰国してからも保険会社に連絡したりで相当面倒な手続きを手伝ったりしました。

そんなことがあったので、ロシアは怖い国という印象が未だにあります。

しかしそれを補っても余りある魅力に溢れた国だということも、、、Dの撮った写真を見ていた時に聞かされた話などから伺い知ることが出来ます。

いま、ドーピングで問題になっているワリエワ選手にしても、バレエの本場で培われた動きの美しさは頭抜けたものがあるだけに惜しいところでもあります。

そして今のウクライナ情勢にしても、ロシアが世界の不安要素ひとつになっていることは間違いありません。

しかし同時にキャビアをはじめとする水産資源にも恵まれ、食の宝庫とも言われているので一度は行ってみたい国であることに変わりはありません。

本当この状況、、、なんとかならないものでしょうか。所詮は平和ボケした日本の普通のおばさんの戯言なのかもしれませんが、みんなで仲良く共存していける時がくればいいのにと思います。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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