JR東海道線事故、傾いた電柱と衝突 4人負傷
神奈川県鎌倉市のJR東海道線藤沢―大船間で5日夜、電車が電柱とぶつかる事故が起きた。JR東日本によると、先頭車両が線路脇にある傾いた電柱と衝突し、後ろの車両の天井がたるんだ架線と接触。事故で運転士1人と乗客3人が軽いけがをした。
運転士は電車左前方の電柱が「突然目の前に見え、ぶつかった」と話しており、約10分前に現場を通過した別の電車に異常はなかったという。東海道線東京―熱海間などは運転を一時見合わせ、同社は約15万人に影響したと6日に発表した。
県警大船署やJR東日本によると電車は小田原発横浜行き。花火大会のため臨時運行し、約1500人の乗客がいた。
日本経済新聞
東海道線は、8月5日(土)夜に起きた事故の影響で、6日(日)午前8時頃ようやく運転が再開したものの運休や大幅な遅延が発生し、上野のマティス展に向かうわたしたちも少なからず影響をうけた。
休日は割と空いているグリーン車も満席で2区間ほど座ることが出来ず、運行の間隔の調整の為、各駅で車両が発車を見合わせるなどした為、ランチの予約の時間に10分遅れの到着となった。
TOOTH TOOTH TOKYO
今回のランチは、6月に訪れたPATISSERIE TOOTH TOOTH 本店の系列店・TOOTH TOOTH TOKYO。乙女チックなPATISSERIEのイメージとはがらっと変わり、こちらは隠れ家的雰囲気の大人のフレンチビストロ。ここは、おばさん2人というより、デートやパーティーなどにおあつらえ向きだ。
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頂いたのは、デザート付きのランチコース。こちらは焼きたてのパンが(4種類ぐらい)食べ放題。このパンがどれも美味しくてつい食べ過ぎてしまう。
アミューズのカリフラワームース、わたしが選んだデリカッセンの鶏白レバーのパテが絶品で、これがパンによく合う。ポリープ切除からまだ日が浅く、ワインが飲めなかったのがとても残念だった。
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ママ友は、サーモンのレアグリル、メインは豚肩ロース肉のコンフィを選択。これらを少しずつシェアして頂いたが、どれもワインにぴったりなメニューだったので、年末の2人忘年会に飲み放題付きでリベンジしたいかも。
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若干豚肉が苦手なわたしは黒毛和牛ほほ肉の赤ワイン煮込み。こちらも豚肩肉ロースのコンフィ同様、お肉が口の中でほろほろとけるような柔らかい仕上がりだ。もちろん、ワインがあれば無限にいけるだろう。
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最後のデザートは、季節果実のコンポートで、本日はいちじく。ラム酒がきいていてこちらも大人の味。
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インテリアのセンスもよく、スタッフも親切、そしてなんといってもワインに合いそうな美味しいパンと料理の数々。とても満足度の高いランチだった。
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HENRI MATISSE: The Path to Color
ランチを終え山手線で恵比寿から上野へ移動。本来ならば上野駅周辺でランチが定番だろうが、今回はどうしてもTOOTH TOOTHのお店に行ってみたかった。そして結果的にママ友がとても喜んでくれたので大正解の選択だったと思う。
十分食欲が満たされたので今度は心を満たされたい。本日のメインイベント、マティス展。
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日本では約20年ぶりの大規模な回顧展となる本展は、質量ともに世界最大規模のマティスコレクションを誇るパリのポンピドゥ・センター/国立近代美術館の全面的な協力のもと実現された。
本展の音声ガイドのナビゲーターは、女優の上白石萌歌さん。彼女の優しい語り口にとても癒される。
展示は思った以上に撮影可のエリアが多くとても満足度が高い鑑賞となった。
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マティスは画歴の全体に渡り、油絵やデッサンで自画像を描いている。自画像という自己認識行為は、マティス作品が重要な転換点に差し掛かっている時期にしばし行われたという。
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こちらは『オダリスク』絵画の第1作で、ニースのアトリエで描かれた。
オダリスクとは…トルコ語の odaliq (部屋) からきた語。イスラムの君主のハレムに仕える女奴隷あるいは寵妃。 19世紀初頭,フランスの画家たちが好んで作品の主題とした。これは、アングルの『グランド・オダリスク』 (1814,ルーブル美術館) ,ルノアールの『オダリスク』 (バーンズ財団) と共によく知られた作品である。
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セザンヌ作品の影響が色濃い本作は、このあと起きる大きな変化の数々を予告している。1929年、サロン・ドートンヌに出品され、たちまち批評家たちから称賛を浴びた。
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マティスは、『モデルがどのようなポーズを取るかを決めるのは画家ではなく、自分はただ奴隷のように従うだけなのだ』と言っている。モデル・デレクトルスカヤは、初めアトリエ助手を務めたあと、本作以後、お気に入りのモデルとなって、1954年に巨匠が没するまでその傍らにとどまった。
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1935年4月に始まった本作の製作は、少なくとも13段階を経ている。何度となく修正や再構成が繰り返された結果、消去や単純化といった操作の痕跡をあらわにとどめており、最終的には徹底した幾何学形態となった。
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本作の女性像は、一見主役のようにも見えるが、塗り残しの部分が多く、もはや周囲の装飾パターンの色が勝っている。赤は白の輝きを引き立たせ、黒の輪郭はカラダを縁取って彫刻に似た存在感を授ける。
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ヴァンス室内画シリーズを締めくくる大型油彩画である本作には、光としての色彩をめぐるマティスの仕事が凝縮されている傑作である。
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マティスと懇意だった美術評論家で出版者のテリヤードは『ヴェルヴ』誌を創刊し、マティスの切り紙絵は複数号の表紙を飾ったほか、いくつかの号では全頁特集されている。
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音声ガイドのエピローグを聴きながら眺めたヴァンスのロザリオ礼拝堂の映像が圧巻。ステンドグラスの光の反射が季節や時間によって刻々と移りゆく様は、もはやこの世のものとは思えないぐらい美しかった。
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一生に一度訪れてみたい場所がまた増えてしまった。
そしてまた1冊、図録が増えてしまった。
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