6月のAGORA

効率化よりも、心の満足

「AGORA」はCLUB-Aカード・CLUB-Aゴールドカード・JALダイナースカード・プラチナ会員向けの会員誌。

6月の特集は、”西洋からの香風ー日本を彩る名建築を訪ねて”ということで、神戸・東京の近代と現代建築の話題。

今回私が注目したのは、私の住む街の近くにある「湘南T-SITE」を手掛けたアストリッド・クラインさんとマーク・ダイサムさん。この方々の名前を知らなくとも、Google日本オフィスや上記のTUTAYA T-SITEの建築、星野リゾートに携わった方々と言えばちょっと興味が湧いてきません?

建築の役割は、人が心地よく感じる場所をつくること。

これからの時代は、効率化よりも、心の満足が大切なのではないでしょうか

クライン ダイサム

わたし自身も現在携わっている仕事を通して、毎回考えさせられていること。

”あなたはお金を稼ぐこと以外に、いまこの仕事にやり甲斐を見つけられていますか?”

なにがイヤかって、私の子供たちと同年代ぐらいの若い子が働きもせず、生活保護費や障がい者年金を貰って、夜通しゲームした挙げ句、朝も決められた時間に起きず、他の利用者に迷惑をかけても基本的に注意することも出来ず見ているだけの状況。

そんな救いようのない世界にいて何になるんだろう。お金を稼ぐ目的以外ここには何もないように見える。しかし、今の自分にはここを辞めたところで同じようにやり甲斐のない仕事しか見つかりそうもない。

もちろん以前より少しだけ展望はひらけているような気もするが、未だ道のりは遠い。

心を突き動かすもの

建築の半分を占めるのはコンセプト。面白いかどうか、独自の視点があるかどうかを大切にしています。それが、『心が動く』作品につながっていくと思っています

クライン ダイサム

たしかに、わたしも同様のことを追求して、日々このサイトで”幸せのネタのかけら”を提供出来たらいいなあと思っている。

面白い、楽しい、心地よいと思えなければ続けられないし、自分自身を幸せにすることも出来ない。それを自己満足というのかもしれないけれど、逆に言えば自分のこころの器を幸せで満たせないなら、他の誰も幸せに出来やしないのだ。


この冊子をみるまで、うちの近所のT-SITEを建築したのは誰かなんて考えてもみなかった。そういえば、以前、代官山の街を散策していた時に、偶然ここのT-SITEの前を通りかかっていたことを思い出した。何気なく通りかかっただけだったが、とにかくお洒落な建物だったなと。強いて言うなら、”強いインプレッション(Impression)を与えられた”ということだ。

心を突き動かす何か。それをカタチにすることがすべての創造の源泉になるのだ。

いくつになっても

わたしが旅をこよなく愛するのは、いまはあまりいい意味では使われていないが、”自分探し”なのだろう。でもいいじゃない?自分探しは若い人だけの特権ではないよね。というか、自分探しというより、”自分自身の再発見”とでも言い換えた方がいいかしら?

遠い異国からわざわざ来日され、日本人以上に日本を思う外国人建築家の作品にいつの間にか癒されていたことを知る不思議。日本に居ながらにしても、西洋からの風を感じることが出来る。なんて素敵なことだろう。

そうだ。以前ヘルシンキの街を歩いていた時に不思議な建物を見つけたことがあった。

これはカンピ礼拝堂。ここはもみの木で出来た別名「静寂の教会」。日本人的な感覚で見ると巨大曲げわっぱのようにも見える。

中は本当に何もなくてひたすら静寂だけが漂っていた。ここでどう過ごしたらいいのかクリスチャンでもない私は戸惑うばかりだったが、木に包まれているせいか、それだけでやさしい温かいものが流れ込むような気がした。そしてこれも、日本的な精神かな?これぞまさに”無”のような”無限”のような。そんな空間に居るような感覚になった。

どこに行っても、やはり私は日本人だなあと感じた瞬間でもあった。

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