六花亭 西三条店
六花亭は、日本で初めてホワイトチョコレートを製造、販売したことで一躍人気となり、それから数十年経った今でも北海道民から「お菓子屋さん」として親しまれている。また道外の人々からは、マルセイバターサンドをはじめとする北海道の人気お土産の定番ブランドとして広く知られている。
六花亭のお菓子のパッケージや包装紙、手提げの紙袋には有名な坂本直行氏の「北海道の山野の木と草」が描かれており、六花亭の文字が入っていなくても一目で六花亭とわかるほどだ。
3年前、わたしたちが帯広本店と六花の森を訪れた時も「おいしいお菓子をつくろう」という心を誠実に守り抜いている様子を感じることが出来た。
今回、トマムから釧路へ移動する途中、帯広の真鍋庭園を散策。せっかく帯広に来たのだから寄らない手はないだろうということで訪れたのがこちらの店舗。
六花亭 西三条店
この直営店にいるワンコの像は、お出迎え犬・チン太くん。六花亭創設者の愛犬がモデルになっていて、帯広出身の彫刻家・坂東優さんの作品。
『そうか…もうポテトパイの季節なのね♪』
さて皆さんは、六花亭のある店舗限定の“シュークリーム”があることをご存知でしたか?
今回六花亭 西三条店を訪れた目的も、この店舗限定のシュークリーム。
こちらのシュークリーム、シュー生地がサクサクしているのが特徴で、この食感を味わうため、3時間以内に食べることをすすめられている。
トマムでの朝食がまだ多少消化しきれてない感があるが、とりあえずひとり1個はなんとかいけそうということで、旅友は森グルトのフルーツシュー、わたしはティラミスシューを選んで、それを少しずつシェアして頂いた。
ということで、5種類の中の2種類の感想だけになってしまうが、個人的には、やはりそれぞれ自分が選んだシューが自分の好みに合っているのかなと思った。
わたし的にこのティラミスシューの絶品具合と言ったら…アーモンドタフィが載ったシュー生地、軽くて爽やかで口当たりの優しい甘さのマスカルポーネチーズにクラッシュしたコーヒーゼリーの苦味と食感のハーモニーがなんとも素晴らしい。
しかもこれをたったの250円で味わえるなんて。思い立ったらすぐにこれを味わえる帯広在住の方々が心底羨ましい。
ちなみに、旅友が選んだフルーツシューも、クッキーシューと六花の森ヨーグルトクリームの爽やかな酸味が絶妙で…結局どれも間違いなく美味しいのだ。
そしてわたしはこの時ほど、スイーツ好きなブロ友ねぇやんさんをこの場に召喚出来ないことを残念に思ったことはなかった。きっと彼女ならば、この限定シュー5種を、難なくコンプリートしたに違いない。
ところでこの西三条店には、もうひとつ限定品があることに触れておかねばなるまい。
しかし当然ながら現時点でこれ以上わたしの胃袋に何かを食べさせるのは危険なので、とりあえずテイクアウトにして、先を急ぐことに。
釧路到着
そろそろ天気が怪しくなってきたので、これから2日間お世話になるホテルにチェックイン。
すでに先日その模様を一部お伝えしたが、3日目は午前中に乗馬、午後にはカヌー、夕方から1年で通常たった3日間しか運行しない夕陽ノロッコ号(2023年は、9月20-22日、追加で10月13-15日)の乗車と超ハードスケジュールなので、駅チカで寝るだけのスーパーホテル釧路駅前店に宿泊することに。
しかしこれが結果的にとてもいい選択となった。なにより宿泊費が安く抑えられ、その割に無料の朝食も悪くない。駐車場も駅前にある(1日500円)ので便利。
わたしたちが泊まった部屋は狭かったが、選べる枕もあるので寝心地は良かった。唯一の欠点と言えば温泉が狭くて男女入れ換えということぐらい。ただこれも事前に把握していれば、部屋のユニットバスを使えば問題はない。
そしてわたしたちが1番気に入ったのがフロント付近にある無料のウェルカムバー。ここでは、ソフトドリンクや、ワインや地酒などで自分好みのカクテルを作って愉しむことも出来る。
さて今回初めての釧路ということで、ここだけは外せないという場所に行ってみた。
和商市場
魚介類の宝庫、北海道。道東の港町・釧路市でもたくさんの新鮮な魚が水揚げされている。そんな釧路に来たらぜひ食べてみたかったのが釧路駅前にある和商市場で一番有名な勝手丼。
和商市場は1954年に市民の台所として設立され、今でも観光客や地元民で賑わっている市場のひとつ。
勝手丼はその名の通り、ご飯を盛り付けたどんぶりに自分の好きなネタを好き“勝手”に乗せられる海鮮丼のこと。港町にきたら食べたくなる海鮮丼を釧路では自分好みの具材でオリジナル丼として味わうことができる。
ここで軽くお腹を満たし、ホテルのウェルカムバーのアテにお寿司を買って持ち帰ることに。
そして食後のデザート♪モンブランもぶどうのヴェリーヌも美味しいが、やはりこの西三条店オリジナルのサクサクパイ苺ヨーグルトが美味しすぎた。
和商市場の勝手丼は体験としては面白いが一度やればまあこんなもんかな?と思う程度。
しかし、六花亭の店舗限定スイーツのパイ生地のサクサク感を味わう為には、時間との戦いも必要だ。
和商市場をさっと切り上げ、スイーツをアテにウェルカムバーのワインやセルフのオリジナルカクテルを愉しむなんてのもまた一興かと。
ここではこうしなくちゃと決めつけるより、その時々の状況で楽しめばいい。
それにしても、今回初めてスーパーホテルを利用させて頂いたが、今どきのビジネスホテルって、とても機能的なつくりで感心してしまった。
部屋の鍵はなく、部屋番号の書かれた紙と暗証番号を打ち込んでアンロックする仕組み。枕や部屋着やアメニティも必要な分だけフロント周りで調達。
至れり尽くせりの旅も悪くはないが、徹底的に無駄を省いてセルフで動く旅も刺激があって面白い。
明日の朝食が楽しみだ。
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